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ハーフエルフと音物語‐序曲‐前編2

オトワ5歳の時、楽団が東麗の都『円和(えんな)』に巡行に来る。
異国の楽器、異国の文化、見るものすべてが真新しい煌びやかな光景に、オトワ少年は、気づいたらリズムに乗って手を叩いていた。
サーカス団の少女はそれを見止めて、幼いオトワをサーカスの檀上に誘う。
異国の楽器、オカリナを吹かせてもらう。
これがオトワにとってのすべての始まりだった―——

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