僕が千葉でJEFISTAとやりたいこと
この記事は
ジェフユナイテッド市原・千葉のアドベントカレンダー2020の記事です。
https://adventar.org/calendars/5498
(※「JEFISTA」とは、ジェフ千葉にまつわる方々の総称です)
親愛なるJEFISTAへ
この度は、ジェフユナイテッド市原・千葉のサポーターの方々によるアドベントカレンダー、という素晴らしい企画にお声がけいただき、ありがとうございます。
夏のリモート観戦企画「ウチアリ」の時も感じましたが、ジェフのサポーターの方々の活動は、新しいツールをいち早くとり入れた都会的(?)なものが多いなぁ、と感じます。
今日が、18日であることは何かのご縁でしょうか。
粋な計らいも感じます。
Topのタイトル画像、試合後にジェフのゴール裏へ向かう二人の番号が、
「3」「9」
なのは、僕からの数字を用いたお返しです(笑)。
サッカー選手を引退した今、僕の心の中にある、
ジェフや、サポーターに対しての想いと、
「千葉」への感謝の気持ちを込めて今後やりたいと思っている事、
をこの場をお借りしてお伝えさせていただければ、と思います。
巻誠一郎とは
早いもので、僕がジェフを離れてもう10年の月日が経ちました。
僕の黄色いユニフォーム姿を見たことがない方も、時と共に増えてきていると思いますので、簡単に自己紹介をさせていただきます。
ジェフ入団 2003年
出場試合 220
得点 53
とwikipediaに書いてありました(笑)
数字上はこのような数字になるようです。
オシム監督のもと無我夢中で過ごした、厳しくも充実した毎日。
その後に続く僕のサッカー人生の基盤となる7年半であった事は間違いありません。
今もジェフのエンブレムの上に輝く2つの星は、この7年半の間の出来事でした。
2010年に退団しますが、退団会見で思わず僕の口からでた、
「このクラブは、マンUやバルセロナと同じ価値がある」
という気持ちは今も変わりません。
(JEFISTAの皆さんにとってもジェフに対する想いは同じですよね?)
フクアリという場所は、本当に客席からのエネルギーがダイレクトに伝わって来る場所で、勝利したときの盛り上がりはまさに「劇場」でしたね。
今も夢の中でフクアリで見た景色がフッと出てくることもあって、
それだけアドレナリンの総放出量が半端ない場所でした。
(逆に敵としては、まぁ戦いにくい場所でしたが(笑))
また、僕がロアッソ熊本に所属していた2016年に発生した熊本地震の際、
ロアッソにとっての再開初戦の舞台がフクアリでした。
僕たちロアッソは負けてしまって悔しかったんですが、ジェフのサポーターの皆様からの温かい気持ちと励ましに触れ、勇気と力を熊本に持ち帰ることができた事への感謝の念は、今も抱き続けています。
今年起きた水害に際しても、たくさんの方々からの支援を頂きました。
本当にありがとうございます。
このように振り返ると、ジェフを離れたあとも節目節目において、ジェフとの関わりが非常に深くて、
改めて僕はジェフというチームや、そのサポーターの方々に育ててもらったんだな。
と心底思います。
その想いから、
何か「千葉に恩返し」をさせて頂けないか。
と思い至っているのが今現在の状況です。
簡単な自己紹介のつもりが、数字で表現出来ない想いが多すぎて長くなってしまいました。
(写真:@フクダ電子アリーナ)
巻の恩返し
こんな見出しをつけると、決して覗かないでください、という流れになりそうですが(笑)、
それとは全く逆で、皆さんと一緒に作りあげていければな、って思っています。
先述したように、熊本に帰ってから2度の大きな災害を経験することとなりました。現在も復興への長い歩みの中にいます。
目の前の難題に、皆で向き合い力を合わせて前に進み続けた結果、このような評価を頂いたこともありました。
HEROs AWARD 2019
(https://spread-sports.jp/archives/38195 )
僕は代表して賞を受けとったに過ぎません。
復興は現在進行形ですが、僕がこれまで経験した事の中からフィードバックさせて頂ける事は少なからずあるのではないかと考えています。
千葉においても昨年、台風による災害が発生しました。
今後も震災等大災害はいつ襲いかかるか、誰にもわかりません。
災害への恐怖心は誰もがもっていても、
「それへの備えは万全ですか?」
と問われると、なかなか自信をもって「はい!」と答えられる人は多くはないのではないでしょうか。
僕もそうでした。
これまでの支援活動の経験から、平時にやっておいた方が良いな、と思ったことは幾つもあります。
その中には、人との繋がりが重要であったり、力をあわせてやっていかなければできないこともあります。
『ジェフユナイテッド市原・千葉』という地域の共有財ともいえるものに無償の愛を注ぎ、普段何の繋がりもないのに心の深い部分で『ジェフ』というキーワードだけで繋がっているサポーター同士の繋がり。
そんな「JEFISTA」達の結びつきをもう少しだけ、リアルな繋がりにまでもっていければ、ちょっと社会的なものにまで高めていく事も可能なんじゃないかと考えています。
(僕ひとりの力なんて小さくて、一人では到底できませんが、皆さんの力を借りれたらできるかもしれません。)
そんなコミュニティを、(コロナ渦ではありますが)平時の今、楽しみながら形成していき、
その結果、災害が来てしまった時に役立つコミュニティが出来たなら、その時少しだけ「恩返し」となるのかもしれない。
そんな視点から、まずは僕を育ててくれた千葉からACTIONを開始できれば、と思っています。
(@フクダ電子アリーナ)
備える
震災が起きた時、自分も含めて被災した人が異口同音に口にした言葉は、
「まさかここで」
「まさか自分が」
「想定外だった」
といったものでした。
なかなか、起きる前から発生後の事を予見することは難しいし、不可能かもしれません。
ただ、発生後の行動に役立つものを、備えとして整備しておく事は可能です。
1番大切なものは「正確な情報」です。
情報は溢れかえっています。
情報が多すぎると逆に正しい情報が埋もれてしまい、行動が制限されたり間違った行動をとってしまう事にも繋がります。
そこで重要なのはやはり、
迅速かつ正確な「一次情報」に基づいて、「タイムリーに行動」することです。
SNSその他の発達により、あらゆる情報を容易に手にする事が可能になった反面、逆に公的な情報や正しいニュースを取りにいく機会が減っている可能性があります。
また、支援したいと思っていても、
支援の仕方がわからない。
指揮系統が分からない。
言っている事がバラバラ。
といった事が起こりがちです。
必要な支援が届かなかったり、逆に必要ではないものが溢れたり、、、
といった事が起きます。
せっかくの善意が活かせていないケースもありました。
災害が起きてから、
復興や支援の為のコミュニティを自分達で作りたい
と考えてもかなり難しいでしょう。
以上の経験から、
災害が起きる前に、正しい情報を入手し、それに基づいて迅速かつ系統だった指揮により支援活動が行える「コミュニティ」が欲しいと考えます。
そのコミュニティは、普段は日常の楽しいことがサロン的、掲示板的にやりとりがされていながら、実は災害への備えも随所にちりばめられている。
そんなものが出来たら、と考えています。
(@フクダ電子アリーナ)
具体的には
今年、6月15日の県民の日を機に、
『MMP千葉 〜巻き巻きプロジェクト〜』
を立ちあげました。
発足以来、MMPとして行ったこれまでの活動は、
・ジェフ千葉や千葉ジェッツのサポーター、ブースターとの対談
・千葉の飲食業界の方々との対談
・コロナ対策、PCR検査についての取材
・コロナ渦によって活動の場を失った高校生との対談
・千葉市観光プロモーション課への取材
・千葉市役所、千葉県警など、公的機関への表敬訪問
・BAY FMさん 、千葉テレビさん等、地元メディアでの告知活動
等です。
7月に、僕の住む熊本で大雨による水害が発生してしまったこともあり、
その後は、思うように活動を広げていく事はできませんでした。
しかし、度重なる災害や、コロナ渦のいま、改めて強く感じたのは、
やはり、ローカルの結びつきの重要性と必要性です。
これまでは、オンラインでの発信のみでしたが、やはりリアルでの結びつきと交流も欲しいと考えています。
オンラインで映像や文章で伝える事と同時に、現実社会で向き合って共有した方が圧倒的に伝わりやすいからです。
オンラインとリアル、その両輪で、ニュー・ノーマルに基づいた新しい社会を形成していきたいですね。
来年、コロナ渦が一段落してくれるであろうことを期待して、夏前にイベントを開催出来れば、と考えて企画中です。
まだまだ具体的なことは決まってませんが、
キーワードとしては、「スポーツ、健康、食、災害」あたりで考えています。
決まり次第アナウンスしていきますので、楽しみにしていてください。
JEFISTA村
以上のことを進めていこうとする上で、まっ先に思い浮かべたのがサポーターの方々の存在です。
サポーターと一口に言っても、その一人一人の属性は本当に多種多様で、様々なプロ、様々な特技、様々な人生スタイルの方がいらっしゃるかと思います。
それぞれが、自分の得意分野を発揮して繋がれば、とんでもなく凄いエネルギーになりそうだな、って想像しています。
まずはジェフのサポーターの繋がりからスタートして、他のスポーツや、更にスポーツに関心のない方も参加していただいて、全国に例をみない、
「地域に根ざした千葉独自のコミュニティ」
ができないかな、と妄想しています。
それまでスポーツに関心のなかった人にも体を動かすことから興味をもっていただけたら嬉しいですし、生活とスポーツ、双方向のベクトルを生み出せる装置になれば良いですよね。
あったらいいな!を作る。
MMPはそのプラットフォームとなれるよう、知恵をしぼっていきたいと思います。
災害にも強い村、『JEFISTA村』一緒につくりませんか?
僕、村長やりますよ(笑)
MMP千葉はこちらから!
https://www.facebook.com/groups/856768191468787/?ref=share
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