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ラタンの実
先日、骨董市で買った木の実を
検索していました。
すると偶然目に入ったのは、
この木の実。
なんていい柄なんだろう。
硬そうで、小さくて、
とにかくこの殻の模様といったら…。
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2センチくらい
入れ物は骨董市で買った
ハスの実の殻です
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軽井沢の「ジャムこばやし」というお店で売っています。一粒50円。
20コ買って、5コはじいちゃんにあげよう
と早速注文。
一昨年、近所の川原の散歩道で
トチの実を3日で4個拾いました。
近所にトチノキはありません。
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小さい頃、「モチモチの木」を読んで
いつかはトチの実を拾ってみたいと思っていました。
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近所にトチの木はなく、
「遠い山に行かないとダメなんだろうな」と思っていました。
それが50を過ぎていきなり足元にコロンと転がっていました。不思議〜!
さて、興味が募ったので、
まずは大きな図書館に行って
木の実の本を探しました。
その時に最初に見つけたのがこの本です。
一緒に行ったじいちゃんが
2週間借りて喜んでいました。
先日、通りかかった骨董市では、
この本に載っているような木の実を
見つけたので買いました。
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帰ってから、
「この木の実はどんな木なんだろう?」
と調べているうちに
ラタンの実を見つけました。
ラタンは日本語で「籐」
エマニュエル夫人が座っていた椅子です。
私が小さい頃、父さんに見るなと
叱られた大人の映画です🤣。
その後「ラタンの家具」に憧れ、
チェストを買った時もありました。
そのラタンは蔓性のヤシの仲間で、
木の実が鈴なりにぶら下がる写真も
初めて見ました。
それが今回の木の実です。
そして、送られてきたお店の名前が
「ジャムこばやし」さん。
「世界の不思議な木の実図鑑」
の著者の1人である
「小林智洋さん」のお店でした。
届いた夜に、また木の実検索をしていて
ヒョエーと大喜びしました。
拾ったトチの実から
胡桃→ハートの姫胡桃→トチの実100個→ムクロジ4千個→モクゲンジュに栴檀に
その他いろいろ採集の日々。
春が来て、ムクロジも全部落っこちて
もう秋までないなぁと寂しく思っていた
ところで、外国の可愛く立派な模様の
木の実に出会い見惚れています。
私の前世は
トチの実を食べるイノシシだったのか?
森の木の実を集めるかわいいリスさんか?
縄文時代の遺跡では、
トチの実が瓶に入って見つかるらしい。
すぐに食べられないので非常時用だったとも書いてある。
さては縄文人だった時のことを思い出しているのか?
あと思いつくのは「木食行」
3000日五穀断ちをして木の実だけ食べ、
体脂肪を落としてから、入滅。
多分成功はしていなかったであろう。
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絵葉書を飾っています
遊行で木の仏様を彫っていた木喰さんも
思い出します。
でもやっぱり「トトロの亜種」あたりか。
たかが木の実。
されど木の実。
目の前にコロンとあるだけで
手にそっと握りしめるだけで
何やら豊かな世界が
背後に広がっていくようです。
不思議で美しい色やカタチ。
生存戦略として理解できるものもあれば、
なんでこんなになりましたか?もある。
ヒトに知られようが知られまいが
そこには限りなく豊かな世界がある。
こりゃ神さまいるね、の世界。
半径10キロからなかなか出ない
私にとって、
木の実は浪漫溢るる宝物です。
終わります🌰