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人が欲しがるものは。
こんにちは、記号です。
生き物やおいしいものを題材にジュエリーを作っています。
今も昔もダントツで価値が高いのは「情報」なんだな、と思いました。
実はわたし、趣味で「古文書」を読んでいます。
初心者マークで5年ほどやってます。
研究会に所属し、江戸近世の解読をしています。
しかし、ここ2年近く研究会がお休みになっていて、解読自体は絶賛サボり中です。お年寄りが多いので、コロ対策です。
情報の価値は高い
※歴史については恐ろしく無知なためザックリです。ご了承ください!
当時の人々の情報はあまり残っていません。歴史の教科書に載るようなもの以外の文書は保管状態が良くないものも多く、無くなってしまうことも多いです。
地方の村に残るものは「御用留(ごようどめ)」という公式の記録です。
名主さんの家に受け継がれている、村の記録です。その当時の最新情報がコツコツ記録されています。御用留のほかに、宗門人別(しゅうもんにんべつ)帳という、人の出入りを記録したものもあります。
記録は常に残されます。
御用留は、江戸から来た書状の写し、犯罪者の情報人相書き、旅人がどのくらい通るか、普請(土木、公共事業)のための人足(にんそく)の数、金額、年貢の量、金額などなど。
あったことやったことを記録します。ログですね。
未来に生かそうとかではなかったと思います。
記録、お家の記録です。
書いているときは今現在なので最新情報です。
すごいのは廻状(かいじょう)の写し書き。
回覧板みたいに、大至急回す書状が江戸から来ます。
まわすルートが決まっていて、村から村へ「原本」をおくるのです。
それがめちゃ速い!
一晩で13村回るとかある。
馬で行ったり、人が走ったり。いろいろです。
原本は名主の手元に来たらすぐ書き写しされます。
早朝だろうが夜中だろうが関係なく、来たらすぐ。
写し終わったらそのまま次の村に原本を届けます。馬か人を走らせる。
何月何日の何時に届いて何時に送ったかも書いてあるので、近隣の村の同じ文書を照らし合わせると、どんだけ早いんだよ!とツッコみたくなる。
すごい早い。
とにかく早く情報を届けないといけないので、必死なのです。
現代のようにメールやファクシミリがあれば江戸から一斉送信してすぐ終わるけど、そうはいきませんもんね。とにかく人か馬を呼んですぐ走らせる。
時代劇で早馬で敵の情報を持ってくる人いますよね、あれを思い出してくれると良い。あそこまで必死じゃないし、距離も短いけど、似てると思います。
今は情報を届けようと思ったら、一瞬です。
ブログ、メルマガ、Twitter、Instagram、最近は音声メディアも活発です。
もちろんyoutubeも。庶民でもチャンネルが持て、なんでも発信できる。
すごくいい時代だと思います。
その代わり、拡散や切り取りで、一次情報が崩されることもたくさんある。精査しながら、自分で選び取れる力を身に付けたいですよね。
そして、少なからず自分でも情報を発信しているので、きちんと自分の経験に基づいたことをお伝えすることにしています。
なので、更新が止まったら「ネタが尽きたのか。」と思っていただけるといいですー。ぐふー。
そういえば、歴史資料データの保存の話し合いで、以前知り合いの学芸員さんに、「記録メディアとして一番安全なものは何でしょうね?」と聞いたら、
「うーん・・・石板ですかね・・・」
とおっしゃっていました。なるほどね。確かに。
まあ、置く場所ないですけどね、って言ってました。
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ふだんはこんなことをしています。
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