クラスメイト
回想 🍰🍰🍰
毎回頭を悩ますのは表紙に登場してもらうモデルさん探しであった。
雑誌の表紙だけじゃなくて中身もだろうということもあるけれども
昨今の流行り廃りというのは凄まじいものがあり、昔つちかったなんとやらでは太刀打ちができないとLOSもおっちーもその辺は考えが同じだった。
時々LOSとおっちーがカフェをクローズした後に始める雑誌談義に目を丸くして知らない間に混ざっている見空(ミルク)がどうやら話を聞いていたようで、友達でモデル志望だというクラスメイトの連絡先をくれた。
先日そのクラスメイトがカフェに来た。
客もまばらな店内を「モデル」志望らしき女子ということで見渡したのだが、、
まさかあれか!
こんにちは、と水をもって様子を伺いにいったけれども、いわゆる「モデル」というのとはかけ離れたような様子の子だった。
とても普通なのだ。
以前モデルを務めてくれた子とどうしても比較してしまうけれども、、
モデルとして、体のラインを少し整えるような気はあるのかとおもったのだが普段は学校の勉強で忙しくてあまり時間がないということだった。
よくよく話を聞いてみると、すごいモデルになるのが大きな夢としてはあるが、JKとしては一回でもいいからモデルとしてなんか活動ができればいいと思っているようなのでよかった。
やはりすごいモデルになるには、、
THE JUNGLEでは少し短めのスカートの衣装が多いので少し足を見せてもらうということで
ジーンズをはいているので少し店の端の壁まであるいて戻ってきてもらった。
モデル、、、ではない。
動く蕪、ポンデケージョ?のようなユーモラスな様子だった。可愛さはある…と思う。
LOSは閃いた、今までにあるようなモデルという概念はいったん捨てたほうがいいのかもしれない。
そうだ。
別冊The Jungleの表紙といえば、美脚推しなところもあったが今月号は
着ぐるみ、いや
着ぐるみ、、だと彼女の持ち味は消えてしまう部分もある、全部じゃない
別冊The Jungleの今までの路線とは違う何かが、、
今までのファンはもしかしたら大幅に失う可能性はある、しかし
新しいという意味ではユーモラスな蕪というのは新しいではないか
少し思い描いていた表紙のデザイン画びりびりと破けたような気がして残念だったが
打開策、新しい方向性というものを見出すきっかけになるかもしれない、、
そう思ってLOSは一気に水を飲みほした。