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米田豊婆ちゃんのつぶやき
肉食から草食になって大分立つけど
ぎゅっと栄養を取るには血液というのはいいもんだったと思うね
ただまあ、これを食したいと心から思えるような獲物にありつけることは稀有だったけれどね
かつて、米田豊は村人からどうしても助けて欲しいという望みを聞き届けることをしていたことがある
牙を使えばすぐに済むことだったかもしれないけれども
牙を汚すのもいやだったし
思ってもみない汚い血の味が口の中に広がるのもごめんだった
牙を使うこともなく、お化けみたいにすこし気配で震わせてやることでだいたいが事足りた
最近はもしかしたら自分のこのジャングルの闇に気配を消し人間界でいうところの猫族の姿になれることという能力の使い道を誤っていたかもしれないと思うことも多少ある
まあ、時代も変わったことだし、どういった生かし方があるのか、現代をいきる孫にでも聞いてみようかとおもっている
そろそろ彼女も17歳になるころだから能力の使いみちを一族の一員として考えなければいけないだろうから