頭が良い人はものごとをシンプルに捉えている
これは有料マガジン記事ですが、今回は短いコラムなので無料公開です。
みなさんの周りには「この人すごいな」と思う方はいらっしゃるでしょうか。
私がこれまで会った「頭の良い人」の傾向を考えてみると、特徴のひとつにものごとをシンプルに捉えているという点があるような気がしています。
ある人は、場所の行き方を聞くとサラサラっと地図を書いてくれるのですが、主要な道路や目印しか書かれていないシンプルな地図ながら、とても分かりやすいのです。
ある人は、ミーティングで話が複雑化したときに「それってこういうことだよね」と図解してくれる(いつのまにか PowerPoint 資料が完成している!)のですが、これがとてもシンプルながら要点が押さえられていてとても分かりやすいのです。
ポイントは抽象化する力
一見、難解複雑に話している人が賢そうに見えるかもしれないですが、私は逆だと思うんですよね。
頭が良い人は、複雑なことを自分の中で消化、分解してシンプルに言語化できるのだと思います。
要点を理解していなければ、ものごとをシンプルに表現はできません。
そして要点を理解するということは、ものごとを抽象化する力がある、と言いかえることができます。
だから頭が良い人の説明は分かりやすいのです。
「抽象化」は人間特有の、とても高度な能力です。
抽象化するとスキルを横展開できる
そして、Aという体験で得たコツをBという別の体験に活かす、というのも抽象化の力です。
たとえば、社会人になってからの資格取得に学生時代の勉強の仕方のコツを適用したり、はじめて体験するスポーツに過去やっていたスポーツのコツを適用したり。
具体的な作業から「コツ」という抽象的な要素を抜き出して別のものに適用しているわけですね。
この能力を使うと、ひとつの経験を別の経験に横展開できるので新しい技術の習得が早いのです。
「あの人には何をやらせてもできる」という人はこの横展開する力をうまく使っていると思います。
抽象の反対は具体ですが、抽象化する力が弱いと、たくさんの「具体」覚えておかなければならないので大変です。
抽象化した「コツ」だけを覚えておけば良いというのは脳内メモリにとっても負担が少ないわけです。エコですね。
こういう風に考えてみると、抽象化する力って、珈琲フィルターみたいに、たくさんの不純物を濾過して純度を上げる作業みたいですね。
難しいなと思うできごとに直面したら、一度深呼吸してシンプルに考えてみる、というのを意識してみると良いかもしれません。
ではまた。
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