そもそもなぜいま紙の手帳?
手帳をね、作ってるんです今。
手帳を作ったことがない人たちが集まって、イチから。
そういうプロジェクトが粛々と進行しています。
発端はとあるコミュニティ内にあった「手帳部」という小さな集まり。
なぜいまの時代に紙の手帳なのか
この手帳部、手帳をこよなく愛するようこさんという方の
「みんなで手帳の振り返りをしよう!」
という声がけで成り立っています。
これ、何を言ってるか分かります??
ぶっちゃけ、私は分かりませんでした。
だって、手帳ってスケジュールを管理する古来からあるツールであり、今どきはGoogleカレンダーはじめクラウドで管理できる様々な便利アプリが存在するのであり、それらはリマインダー機能がついたスグレモノなのである。
なぜいま、紙の手帳を使う必要があるっていうの?手帳で振り返りってどういうこと??
どうやら「手帳部」メンバーの手帳の使い方は、私が考えているものとは全く違うようだった。
手帳部のメンバーは、デジタルツールも併用している。
GoogleカレンダーやTimeTreeで家族のカレンダーを同期しながら、AppleWatchはじめスマートウォッチでリマインドを確認しながら、音声入力を使いながら、iPadでメモを取りながら、仕事をしている。
ぜんぜんIT音痴じゃないやんけ。
つまり、スケジュールアプリが使えないから紙の手帳を使っているのではなく、
敢えて紙の手帳を使っているのだ。
それはなぜか?
未来の自分との約束を書くのだと彼女は言った
私はこれまで何度も英語学習に挫折してきた。
むかーし受けたTOEICもせいぜい800点くらいしかなかったはずだ。
毎年、年初の目標には判を押したように「英語」と書くんだけど、1ヶ月後にはそんなことは忘れてしまう。下手すると年末に振り返りもしないから、達成されなかったことすら認識されない。
それはなにも、私の努力が足りないとか継続する力がないとか英語のセンスがないとかそういう問題ではなく(完全に否定はできないが)、
そもそも英語を勉強することが私のビジョンに入ってないのに、それを目標に入れていることが問題なのだった。
だって、いま英語できなくても困ってないんだもん。
「英語!!できたら良いよね〜なんかかっこいいし!」
「映画字幕なしで観るとか夢だわぁ〜。」
とかふんわり思ってるうちは、絶対に英語なんてできるようにならない(ということは、日本人なら多くの人が身を持ってご存知なのではないだろうか)。
つまり、目標立ての時点で間違えまくりなのである。
ビジョンを立てるっていうのは、言うなれば、
あなたの幸せってなんなの?
なんのために生きてるの?
っていうもんのすごい重たい問いに答えるということと同義なのだ。
ビジョンさえ明確になれば、あとはそのためにどうする?ってことを考えていくのは簡単だ。目標をより小さく分解していけば良い。
英語の例で言えば、たとえば「TOEICで900点取る」というのはビジョンそのものではなく、あくまでビジョンに対する手段、ということだ。
ビジョンを小さな目標に落とし、日付をつける。あとはそれを実施するだけというわけだ(と口で言うのは簡単ではあるが)。
カレンダーをめくると、自分との約束が書いてある。
月の振り返りをすると、自分はこれだけできた、と確認できる。
手帳に書いてあることは全て自分のビジョンにつながっているはずだから、できた分夢に近づいた、と思える。
手帳というのはこのように使うのだということを、ようこさんはじめ手帳部のみんなが教えてくれた。
それでも手帳が続かない
それで手帳が続いて何か大きな目標を達成してたら美談なんだけど、そううまくはいかないというのが人間である。
それは、そもそも自分のビジョンを見つけるというのがとても難しいことだからなのだと思う。
自分がどうありたいのか、自分を見つめ直す時間をじっくり取ることは、少なくとも子育て中の私にはとても難しいことだ。
ビジョンがないわたし、目標が達成できないわたし、毎年なんとなく1年が終わってしまうわたしは「駄目」なんだろうか?
今回メンバーが作っているのはそんな「駄目」の思い込みから救ってくれる手帳なのである。
世の中にはすでにいろいろな手帳がある。
CITTA手帳、ほぼ日手帳、逆算手帳、ジブン手帳、スタープランナー…
しかしどれも「帯に短したすきに長し」。
これらの手帳を散々使いこなしてきたメンバーたちが考えるオリジナル手帳のキーワードは「自分軸」。
・手帳を書き続けてたらいつの間にか自分のビジョンの方向性が分かる
・振り返ってみたらこんなにできてた!と自己効力感が上がる
・手帳継続サポートの仕組みがある
自分の機嫌を自分で取り、自分の人生をコントロールできる仕組みが詰まった手帳、ぜひできあがるのを楽しみにしていて欲しいなぁ。
ちなみに私はようこさんの影武者として、プロジェクトマネジメントに携わらせていただいています。
プロジェクトのメンバーはほぼ働きながら子育てをこなすスーパーマンたち。
ラッキーなことに私は育休中なので、このボーナスタイムを使ってプロジェクトに貢献したい。
ちなみにこの手帳の公式情報は、今後プロジェクトの「宣伝チーム」より発信される予定です。公式noteはこちら。
私の note では紅白の裏チャンネルみたいに、あくまで裏側から(プロジェクトマネージャー目線で)近況をお伝えしていけたらと考えている。
ではまた!
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