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今回の手帳は限定売り切りになります

こんにちは、京野です。

ここのところ毎日 note を更新しているわたし。
さぞ暇な奴だと思われてそうですが、「伝えたい」という気持ちを原動力に、これでも隙間時間を見つけて一生懸命かいています。最後まで読んででもらえたら嬉しい限りです。


さて、今回は印刷の話をしてみたい。


私の本業はエンジニアなので、手帳作りのノウハウも、印刷の知識も、販売の勝手もチンプンカンプンのド素人だ。

だからはじめ印刷手法について「オンデマンド」「オフセット」と言われても全くピンと来なかった。
両者は印刷手法が異なり、それぞれメリットとデメリットがあるため、要件に応じて見極める必要があるのだ、ということをデザインチームのくみさんと、印刷チームのりぃさんに教えてもらった。

【オンデマンド印刷】
高細密のトナーによるレーザープリントのこと。「カラーダイレクト印刷」とも呼ばれます。
On demand=「要求があった時にサービスを提供する方式」。
版を使用せず、パソコンからデータをプリンタに送り印刷します。版の作成が必要なくデジタルデータを直接出力するので、1箱単位のカラー印刷や小ロットだと単価が安くなります。 また、短納期で制作が可能になり、納品までスピーディに実現します。(デザイン名刺.net より抜粋)
【オフセット印刷】
顔料油性インクによる印刷。最初に印刷の原本を作成し、印刷ブラケットから紙に転写する通常の印刷形態。
それが原版となり、大量印刷に適しています。CMYKカラーの他に、特色(DICカラー)を使うことが出来ます。(デザイン名刺.net より抜粋)

つまり、今回のように

・納期まであまり時間がない
・在庫をたくさん持てない
・そもそもあまり売れないかもしれない

場合には「オンデマンド印刷」の方がリスクを背負わなくて済む、ということだ。


一方で、今回の手帳を作るにあたり譲れないポイントがあった。

・サイズはたっぷり書けるA5
・リフィルではなくノート
・パタンと180度開く
・裏移りせず書き心地の良い紙質

とにかく、手帳部の熱い想いとしては、綴じと紙質にはこだわりたいという思いがあった。

しかし、印刷業者を調べるうちに、オンデマンド印刷業者は180度パタンと開く糸かがり製本に対応していないことが分かった。

さらに、手帳の場合、カレンダー部分など細かい印刷が施されるため、オンデマンド印刷では滲んでしまう可能性があることも分かった。


オンデマンド印刷は、少数部印刷でのコストメリットが大きく、申込数に応じて増刷が可能だ。つまり、急いでちょっとだけ作るのに適している。

一方、オフセット印刷の場合、はじめに版を作るコストが乗るため、大量に印刷するほどコストメリットが出るものの、現時点でどれくらい売れるか分からないものを作るには在庫リスクが怖い。スケジュールも引き直しになる。


でも!でも!

手帳の質は譲れない。


ということで「手帳の質を最優先」を貫くため、

今回はオフセット印刷での限定部数販売になります。


オフセット印刷の場合、一気にまとめて印刷するため在庫リスクがあるけれど、もし作った分売り切れたらそれでおしまい。
なぜなら、オンデマンド印刷のように少量追加に向かないからです。

作ったら売り切るぞ!という覚悟でつくります。

応援、よろしくお願いします!

たくさん作れば単価が下がり、加えてみなさんに行き届く確率が高くなります。同時に在庫を抱えるリスクが上がります。そのため、みなさんの拡散力が手帳発行部数の後押しになります。

***


ところで、今回印刷周りの知識激弱な私を支えてくれたのが、デザインチームのくみさん(本業がデザイナーというだけあって知識量が豊富で頼りになるうえ、仕事が鬼早い)と、印刷チームのりぃさん(広報経験者で印刷の基本知識があるうえ、フットワークがめちゃくちゃ軽い)である。

今回、りぃさんの印刷業者の洗い出し、調査、見積もり取得、問い合わせがものすごく早かったおかげで、業者選定がスピーディに進んだ。
その結果を持って、くみさんが的確にリスク分解してくれたおかげで今がある。いままだオンデマンド印刷前提でスケジュールを組んでいたら相当やばかった、と思う。

当時(7/20頃)、調べれば調べるほどいろんな選択肢が出てきて、要件もふわふわしていて何も決まらない!進まない!大丈夫なのか!?と焦りまくる私にくみさんが言った言葉が印象的だった。

「ものづくりなんてふわふわのまま進めることが多い、そんなもんです」
「発送だってね、最後の最後は自分たちでやりゃいいんですよ」

お、お、男前〜〜!!


この一言で覚悟が決まった。


手帳の質を優先!売り切ろう!


***


その後、「紙質こだわり隊」を募り、紙質の観点から印刷業者検討を行った。本当は直接会ってワイワイ紙選定できたら良かったんだけどね、このご時世なのでオールリモートのオンライン会議。

紙質こだわり隊は、手帳部の中でも紙質にこだわりを持っているメンバーをくみさん、りぃさん、りかさん、あさもっちゃんが集結。

各自宅に紙を取り寄せ、Zoomにて熱い議論が交わされた。

・クリーム紙の方が上質に見えるかな?目にも優しいね
・でもクリーム紙は修正テープの汎用性が無いかも?
・紙のほとんどは白いし白が嫌いな人はいないし今回は受け入れてもらいやすい白にしようか
・表紙はカバーが無いと、白無地厚紙だと味気が無いかな
・表紙は見返しを付けて厚みを出したい
・3種類のペンとハイライター2種類を使って書いてみたけど、スラスラっとなめらかで紙質は良いね

このあたりの話は公式 note にてご本人のインタビュー交えてお届け予定です。乞うご期待。

引き続き、質にこだわって業者選定していきます。お楽しみに!

ではまた!

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京野 誠|オンライン軍師
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