ORION 全曲解説4 Eternal
20周年!14曲入りフルアルバム!
ORIONが結成20周年を迎えまして、結成20周年目にして初のフルアルバムをリリースします!(全14曲入り)
こちらを記念してレコ発イベントも執り行われるので要チェック!
ORION / ORION (CD/BTR-148)
2,300円+税
2024年11月5日発売
01.パーフェクトTemplate
02.Defeat
03.New Horizon
04.Eternal
05.Getting around the wrong ethics
06.TWICE
07.瘋癲
08.エレメント
09.猜疑SNR
10.トンボ、羽、矛盾を作りだせ
11.創造デファクトスタンダード
12.パーセントTerrorist
13.カスバビル愚民のラベル
14.サンプリングStreaming
通販購入はこちら(送料無料)
■PV
ORION / パーフェクトTemplate
■ORION20周年記念ツーマンライブ
2024年11月16日(土)初台WALL
ORION
eventoday
OPEN/START 18:30/19:30
ADV/DOOR 2,400円/2,400円+1Drink
全曲解説④Eternal
さて、4曲目はEternal。初期ORIONの代表曲であり、後に人気曲となる「サンプリングStreaming」を作った2012年までこの一曲でやってきたんじゃないかってくらい盛り上がる曲だった。オーバーに言ってますけどね!
この曲を作った時の流れはすっかり忘れちゃったんだけどこのコード進行は俺が作った気がする。なんか当時ハマってた進行だから。
そんな重要曲になると思ってないし、2004年当時、ライブするために曲が必要だから一気に作ったうちの一曲に過ぎなかった。
そしてたぶんメンバーにも言ってないし、ここで初めて告白するが、最初に作った歌詞は当時意味もわからず厨二病的にハマって読んでたドストエフスキーのたぶんカラマーゾフの兄弟から一節もらった。それがまさか「隠し通した」ブームになるなんて 笑
そんなこんなで作った当初は人気はあるが思い入れが強い曲でもなかったのだが、その後この曲がとんでもないストーリーを描くことに…
時は経てたぶん2010年とか。当時ORIONメンバーの多くは社会人3年目で本業が結構忙しく思ったような活動ができなかった。それを尻目に俺らの盟友、2007年に一緒にスプリットもリリースしたAgainst One's WellはA.O.Wと名前を変え、とんでもないライブ本数と共にとんでもないプロップスを得てた。俺もORIONは思うように動けなかったがA.O.Wのベースヘルプを地方で何本かやったり、ただ遊びに行ったりと羨ましいし悔しかったが交流を続けてた。そのA.O.Wが満を持して1st Albumを出すことになる。そこでボーカル、そうさんから連絡がきてまさかの「Eternalをカバーしたい」と相談が来た。
いや、マジでこの時はビックリした。ウソだろと。当時は(今もだけど)カバーといったら海外のレジェンドバンドの名曲カバーがほとんどだった。友達のバンドをカバーするなんて見たことも聞いたこともない。この人は正気なのか、ふざけてるのかと一瞬思ったがそうさんは熱すぎるほど熱く、まっすぐすぎるほどまっすぐな人間。幾度となく酒を酌み交わし、お互い泥酔すると同じ話を何度もしながら、思いを確認し合った仲間。このそうさんがくだらないおふざけでそんなことを言うはずがない。
他のメンバーに許可をとったかとか忘れたがほぼ迷うことなく、オッケーをした。そしてなんと、そのA.O.Wのカバー楽曲に私にゲストボーカルで入ってほしいとの依頼。しかも歌詞新しく乗せて。これは燃える。最初に作った時とうってかわって、A.O.Wに向けたラブソングのつもりで書き足す。書き足したのが下記の部分。
深い意味までここで説明するのは野暮中の野暮な気がするのでしないけど、あの時A.O.Wに感じてたこと、A.O.Wをそばで見て思うようにできない自分自身の思いを乗せきれたと思ってる。
その後A.O.Wのアルバムは当然のスマッシュヒット。以降なんと彼らはたぶんだけど解散するまでほぼ全ライブでEternalをやってくれてたんじゃないかな。何を意図してほぼ毎回やってたのか直接聞いたことはないけど、あの頃の俺らにポジティブな、激励的な何か伝えたいこともあった気がする。ホント最高の先輩達。一時期はEternalはA.O.Wの曲でORIONがカバーしてるって思われてた 笑
なんか動画掘ってたらその頃のA.O.WのEternalで私がゲストボーカルで入ってるライブ見つけたので貼っときます 笑
1曲目です!
そんなこんなでなんとかEternalという曲の命を繋いでくれたA.O.Wのおかげで、我々がまた再びコンスタントにライブができるようになってからも変わらずEternalは人気曲であり続けた。
そして時は経ち、このアルバムにEternalをいれると決まった時に、迷わず元A.O.Wのそうさんにゲストボーカルとリリックを依頼。この曲はもはや俺らORIONだけの曲ではないと思ってたので一緒に新しいストーリーを紡いでもらえたら、と思っていた。快くオッケーしてもらい、結果ORION、A.O.W合わせても過去最高のEternalができたのではないかと思っている。また乗せてくれたリリックがストーリーも相まって泣ける…
何より一部偶然の産物でもあるんだけどAdditional Vocalとしてそうさんの他にこれまた元A.O.Wの大地さん(今は俺と一緒にDOWNWARD、そして残念ながら脱退が決まったがCALでプレイ中)とA.O.Wの盟友であるMEANINGのはやとさんが声を入れてくれてるのもストーリーとしては熱すぎる。
最初はそんなつもりじゃなかったのに気づけばとんてもなく思い入れのある曲となったEternal、是非過去最高に仕上がった新録版を聴いてください!
「Eternal」
詞:Kumita, Soichiro P.M.A
[Kumita]
隠し通した
僕は万事を書物風に考え
空想しまた世の中の一切をかつて自分が頭の中に
創作したような風に想像する習慣が染みついてしまった
だから君は 心の中に 隠した 心の中に 隠し通した
世間は変わらず上辺の愛だ恋だのしか歌わず
出るのは必ず「キミとボク」不毛な歌を歌う
センチメンタルジャーニー
狂い舞うたび去りゆく1人2人
それでもまだ旅
辞めずに前にミラーボールが再び
たたえられ原理主義者壇上に
皆にほざくファンタジー聞かず横道
ありえぬ永遠に向かい
杯乾かすクレイジーの滝
相変わらず後悔が先
何も成せずとも悔いなし
最後照らす赤絨毯の端
それの中の声
[Soichiro P.M.A]
たたき売りじゃない 叩き上げ
勝ち負けじゃない 価値を楽しむ
突き詰めるより 余白を残し
無限にセッション 永遠に共鳴