記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ジークアクス考察❻ゼクノヴァって何なのさ

シュウジの壁画

劇中でマチュとシュウジの出会うシーンでは、幾つかの事が描写されています。特にシュウジの描いているこの壁画がゼクノヴァを解く謎となるでしょう。

予告編の壁画シーンの上の方に見切れている赤いマークがあります。本編ではこの後、ドンとこのマークがアップして映し出されます。

赤は誰を指す?

本作では色はかなり厳重に管理されています。ガルマの副官だったダロタのいう「大佐を表す赤にガンダムを塗り直しました。」です。(記憶を頼りにしているので正確な文言ではありません。)

赤=シャア、これは譲れないでしょう。

白は誰を指す?

マチュと出会った時のシュウジは、マチュの見惚れるこの壁画に白いアイコンを描き足しています。赤いアイコンの近くの少し下の位置。これは観客の目の前で行われる象徴的なシーンなのですが、シュウジがマチュの匂いを嗅ぎに行ってマチュが照れるので観客の関心は完全にそちらに向けられてしまいます。これはアリバイ的にメッセージを送る方法ではないでしょうか。そういうのを無視して考えると、白といえばガンダムではある人物を連想させます。「赤い彗星」ときたら「連邦の白い悪魔」です。

白=アムロ、これも譲れないでしょう。

キラキラの正体は?

マチュがキラキラを追いかけてる時、象徴的にララァの歌声らしきものが聞こえています。これやはり観客はララァだとピンとくると思うんですよね。

ララァについては、「逆襲のシャア」で富野由悠季の語らせたシャアの有名すぎるセリフがあります。

「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」

そう、シャアはやべえ奴なんです。ちなみにオリジンでもアムロとの対決シーンでも同様の事をシャア大佐は述べておられます。

こんな時にこんな発言ブッ込まれたら、そりゃこんな顔にもなる

キラキラ=ララァ

キラキラの正体はララァ、これも概ね正しいでしょう。この前提で壁画を見直してください。

ね、ララァに抱かれたシャアに見えて来たでしょう?

ララァ=黄色

因みにララァを示す色は難しいんですが、敢えて上げるならララァ=黄色でしょう。ララァが着用していたドレスの色であり、ノーマルスーツの色です。因みに私にはよく分かりませんが、キラキラの色の違い(黄色い時がある)について語る人もいるようです。じゃ、ララァでいいじゃん。

ララァのノーマルスーツ姿
私服のララァ

なぜ白=アムロは描き足されたのか?

さて、ここでシュウジが赤に並ぶ形で白を描き足した事実に再び着目しましょう。赤と白が邂逅しています。これはシャアとアムロの邂逅を指していると見ていいでしょう。

ジークアクス本編にそんなシーンあった?

そう、ゼクノヴァです。ゼクノヴァの直前にシャアは白い軽キャノンと遭遇します。“ドズル中将のビグ・ザムを倒した白い軽キャノン”というセリフから観客はアムロの登場を予感しますが、中から出て来たのはシャアことキャスバルの妹のセイラでした。(実際にはNTの直感でシャアがセイラの存在を洞察し、シルエットでそうと示される)そこで観客は肩透かしを喰うわけです。

時間軸としては、セイラ機がビームキャノンを打ち込む。岩盤が崩れて崩落し赤いガンダムが閉じ込められる。セイラの機体は撤退する。そんな流れです。

セイラが後退した後で「お前は誰だ?」というシャアのセリフから、ゼクノヴァまで事態が進展します。

「お前は誰だ?」の「お前」とは

お前だったか貴様だったか。確かお前だったと記憶しています。その辺はご容赦を。いずれにせよ、明確にシャアは「誰だ?」と相手の正体を探る発言をしています。

ララァに「お前」って言う?

シャアにとってララァは特別な存在です。一目見て気に入ったでしょう。そもそも好みの美少女NTで運命の相手です。好みの異性と初遭遇したなら「君は誰だ?」くらいではないでしょうか。

アムロになら「お前」って言うね。

これをアムロに置き換えてみましょう。どうでしょうか。完璧に符合します。シャアの口調は女性より男性を相手にした物です。喩えるならそう、見ず知らずの男が突然プライベートスペースに入り込んできた時のような。これがまさにゼクノヴァ直前のシャアのセリフではないでしょうか。

観客に相手の声は聞こえていませんが、シャアの声から伝わるのは「誰かと出くわしたな、それも男っぽいな。」という感覚でしょう。

白い軽キャノン活躍し過ぎ問題

因みに白い軽キャノンはハイパーハンマーを引き連れて登場します。色だけでなくこのハンマがアムロの存在を強く示唆しています。

またドズル中将のビグ・ザムは、原作ではビーム兵器主体のガンダムではアムロがめちゃ苦労しています。スレッガーさんの体当たり攻撃でアイフィールドバリアが敗れ、そこにビームサーベルでトドメを刺す構図です。

でも、アムロとハイパーハンマーならやれたね。とまあそういう脚本家の庵野秀明氏の声が聞こえそうな展開なわけです。因みにハイパーハンマーは映画版では確か出て来ませんが、TVシリーズでは大活躍します。ゴッグとの戦闘シーンが有名でしょう。

さすがゴッグだ なんともないぜ

因みにハイパーハンマーを使うガンダム主人公は、アムロか∀ガンダムのロラン・セアックくらいなもの。アムロの存在を示唆するアイテムとして的確だと思います。

映画ではカットされたという意味ではイレギュラーな兵器ですが、ビグ・ザムと対峙しなければならない未来を知っていたなら用意することは可能だったでしょう。つまり、連邦サイドもそれなりに対策を取っていたのではないでしょうか。

そもそもワッケイン如きが短時間でソロモン落としを思いつけるとは思えないんですよね。(やっかみ)

話を戻すと、白い軽キャノンのセイラさんの動きはそこまで強くありません。実際、簡単にシャアにやられそうになっています。でも白い軽キャノンの活躍がセイラさんの力だけでないとしたら?

向こう側から来たアムロがセイラに手を貸していた。それなら全ての辻褄が合います。とそんな気がしますね。

まとめ

ゼクノヴァは物凄いエネルギー量を発生させました。それに匹敵するエネルギー量は、逆襲のシャアにおけるアクシズを動かした力くらいしか過去に登場しません。

そう、恐らくはシャアとアムロとララァという3人のNTの交差が引き起こした現象なのです。それしかガンダムファン=庵野秀明氏を納得させられないでしょう。

アクシズ=ソロモンそう考えると、「まあ同じくらいよね。」という庵野秀明氏の声が聞こえますよね?

最後に。
疲れてので今後は「だ、である調」から「ですます調」に改めます。

いいなと思ったら応援しよう!