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A17Proは問題児(iPad mini7は危ないぞ)

AppleのA17Proは2機種に採用されています。しかし問題児という疑惑があり、本稿ではそれについて述べていきます。

A15という稀代のアタリSoC

重要な背景情報として、iPhone13世代からiPhone15世代まではiPhoneProで採用されたSoCが翌年の無印iPhoneに採用されてきました。Proは未来の先取りモデルとして機能してきたわけです。この施策の結果、A15は下記の多数の製品に採用されました。所謂当たり世代です。4コアGPUと5コアGPUが存在しますが機種で使い分けられているものの原則同じモデルの扱いです。

本来はiPhone14でA16採用となるはずだが、A16Proの採用は14Proに留まった。以後この1サイクル遅れ戦略は続く。破綻したのはiPhone16からである。

ちなみに世代的にM2がA15ベースとされており、A15(2021年9月)に続いてM2(2022年6月)が発売されています。毎年秋がiPhoneの切り替わり時期です。A15採用のiPad mini6(min7発売で旧世代化)、M2採用のiPad Air(近日中に新型発売の噂)は最新ではないにしても現行機種としてアップルオンラインストアで取り扱われています。

A17Proという稀代のハズレSoC

  1. iPhone15Pro/ProMax 2023/9/22発売

  2. iPad mini7 2024/10/23発売

A15でみたように、本来はAppleはA17を無印iPhoneで展開したかったはずです。実際、A17ProはApple Intelligence対応とされ、A17でもiPhone16は問題なさそうに見えます。

しかしAppleはiPhone16でA17をスキップしてA18としました。A14を採用したiPhone12Pro以来、iPhone16で実に数世代ぶりに無印とProのiPhoneが同じ世代のSoCを採用となりました。

iPhoneという出荷数が多く、長く販売され続ける主力製品の採用は見送られています。これはハズレSoC臭がプンプンします。重要なのはこれはApple自身の決断である事。程度は不明ながら、A17ProにはAppleに採用を諦めさせた問題が存在することを示唆しています。

15Proとの比較は断固として行えません
M2/A17Proライン以外に数の多く性能に余裕のあるM1世代も対応しています。

A17Proの抱えていた問題の詳細

A17ProはiPhone15Pro発売で世に出ました。初のUSB-C採用iPhone Proということで人気を博したモデルですが、リリース直後から問題を指摘されています。下記の記事がA17Proの問題が指摘された客観的な証拠と言えるでしょう。

問題点をまとめてみましょう。

  1. 発熱がひどい

  2. (恐らくサーマルスロットリングで)性能が低下する

  3. リーク電流課題でバッテリー効率が悪い(電池持ちが悪い)

概ね上記の内容が指摘されています。

実際iPhone15Proはバッテリー劣化が早かった

私もA17Proを採用した15Proを購入していましたが、実際A17Proの指摘された問題は全て該当していたと思います。冬場は問題が顕在化しにくく、負荷をかけて検証するレビューサイトでなければ一般消費者は気が付きにくいとおもいます。但し夏場は違います。夏場は放熱が難しく、電池持ちの悪さも段違いでした。1年間は常に80%上限のでバッテリー寿命で使用して、1年弱でバッテリー寿命89%と90%を割り込むのはありえない速度でした。これまでは2年目でその水準です。現在は16Proに乗り換え、15Proで味わった電池の問題とは無縁です。

ちなみに15Proのバッテリー問題は検索すると多数ヒットします。敢えて紹介はしません。USB-C充電に加えて、80%上限というバッテリー保護の仕組みが採用されています。その結果として、Appleが採用するバッテリーの品質を落としたという話があります。

ちなみにAppleは火消しに走ったようで、「iPhone15世代はフル充電サイクル1000回」と情報をアップデートしました。

ただ、これは既に述べたように15Pro利用者のユーザー実感に即してません。ここで姑息なのは「15世代」となっている事です。既に確認したように、iPhone15はA17世代を採用せず、SoCとして1つ古いA16を採用しています。分母の多いA16のiPhone15で、分母の少ないA17ProをiPhone15Proの悪い結果を希釈化しているのではと邪推しています。そしてSoCとしてA17が採用されるはずだったiPhone16では、A18が採用されたというわけです。

これって結局どういう事?

  1. 発熱がひどい

  2. サーマルスロットリングで性能が低下する

  3. リーク電流課題でバッテリー効率が悪い(電池持ちが悪い)

  4. IPhone15Proは更に採用バッテリーも酷かった疑惑

A17Proには問題があったと思しき証拠が積み上がっています。ニュースサイトの指摘、ユーザー報告、Apple自身のA17世代の無印iPhoneの不採用です。状況証拠ですが、ユーザーが購入の選択肢から外すのには十分でしょう。

iPad mini7はどうなのさ?

iPad mini7のユーザー評価は良好で、先の記事で取り上げた「画面が暗い」という指摘はそれなりの頻度で見受けられるものの問題ないという方も大勢います。

ただ、問題も指摘され始めています。個体差という可能性もありますが、ここまで見てきた限りA17ProというハズレSoCのじゃじゃ馬ぶりは明らかなので、やはりその問題が尾を引いているのではないかと疑っています。わたしは画面の暗さ以外にこのSoC問題を認識していたため、mini7は危険視していました。

同じ方のYoutube投稿ですが、まさに同じ問題に直面していると思うので共有します。

因みに現在mini7の抱えるであろう問題は下記です。一部疑惑も含みます。

  1. 画面が暗い(公表されたスペックで確認可能な事実)

  2. SoCのA17Proに問題がある可能性(iPhone16では不採用のSoC)

  3. ゼリースクロール問題は未だ指摘されている

  4. A17Proの問題として他機種で指摘されていた電池持ちの指摘が始まる

因みに電池減りについてはSoCのA17Proにそもそもの問題がありそうな理解ですが、使用環境によって熱の問題が顕在化する可能性を疑っています。正解はさておき考えられるのは、冬場ですので気密性が低い一軒家だと劣化が抑えられる。気密性が高いマンションだと劣化が進む。などでしょうか。

iPad mini7は昨年の10月発売です。まだ夏を経験していません。夏場に問題の指摘が増えると予想しています。

なおiPadの別の記事はこちらです。

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