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「毎日使うもの」を一番始めに収納する(31)

収納のステップで、定位置を決める際の優先順位の軸は1つだけ。ずばり「使用頻度」です。

整理の背番号表で「使うモノ」に分類されたもののうち、使用頻度が高いモノ(特にグループA)から順に、ハンディーゾーン内に、指定席をとっていきます。

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「使うモノ」に関しては、モノへの愛は考慮せず、あくまで「使用するか」の観点でのみ考えます。 「大好きな卒業アルバム」と、「300円で買った明日履く靴下」なら、大切さの度合いでいうと「卒業アルバム」ですが、部屋の取り出しやすい場所に置くと考えると「靴下」を優先させるべきでしょう。卒業アルバムはどんなに取りづらい場所にあっても、きちっと保管されていれば、それでいいのです。

いい位置に収納すべき優先順位としては、次の順番に定位置を決めましょう。 「今月、そのアイテムを使う可能性」を軸に判断していきます。

(1位)毎日・週1回以上使うモノ
(2位)月1回程度使うモノ
(3位)年数回、突発的に使うモノ
    思い出・コレクションのうち、インテリアになるモノ
    預かり品のうち、突発的に使うモノ
(4位)シーズン外のモノ
    思い出・コレクションのうち、インテリアにならないモノ
    預かり品のうち、突発的に使わないモノ

ハンディーゾーンの考え方からいうと、「使わないモノを奥に、よく使うモノを手前に」収納します。しかし、使用頻度の低いモノから先に定位置を決めてしまうと、肝心の毎日使うモノが外にあふれて、出しっぱなし状態になってしまいます。 そのため、定位置決めは、必ず、毎日使うモノから順に行いましょう。

毎日使うドライヤー、化粧道具、通勤バックなどで、机や床にいつも出しっ放しのモノはありませんか?一番手の届きやすいハンディーゾーンに、しっかりと定位置を作ることで、使ったら定位置に戻すだけでスッキリした部屋を保つことができます。机の真横の本棚、手が届くエリアを、読まない本で塞いではもったいないです。手の真横におくのは、毎日使うモノに限定し、最高に戻しやすい特等席を準備してあげましょう。

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ちなみに、皆さんは、スティーブン・R・コヴィー博士の、「大きな石」の話を聞いたことがあるでしょうか。 この話の中では、「1週間」を「バケツ」に、「大きい石」を「重要な事項」、「小さい石」を「重要でない事項」に例えています。
 「大小の石を、バケツいっぱいになるまで入れます。ここで、小さい石から先に入れはじめてしまうと、気がついたころには大きい石を入れるスペースが残っておらず、大きい石が入りません。大きい石から先に入れると、隙間に小さい石を入れることができ、大きい石・小さい石ともバケツに入れることができます」といった内容です。

このたとえ話は、「スケジュールを決める際は、重要な事項から先に予定を組みましょう」という教訓です。 収納の考え方もこの考え方に似ています。

毎日使うモノから順番に、収納スペースの「いい場所」を割り当てていきましょう。



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