なぜ私が職場で「靴磨き」をするようになったか:ライフワークに走るコツ
※こちらのリンクで、随時リライトした最新版をお読みいただけます(12/09)※
初めまして、小東真人です。私は会社の人から「先生」、「こひ先生」と呼ばれています。
2017年、永田町にあるIT企業に新卒で入社して、SNSコンサルタントをやっています。そこで企業のマーケター向けメディア「ソーシャルメディアラボ」というサイトを運営しています。
普段楽しく働いているのですが、仕事に加えて、自分のライフワークとして今極めたいものがあります。それが「靴磨き」です。
突然ですが、仕事をしながら好きなことを追求するのは難しいでしょうか。
仕事と趣味を切り離して考えている人は少なくないと思います。それ自体は問題ないと思います。
ですが、「仕事のせいで自分のやりたいことができない(やりたいことが見つからない、探す時間がない)」「月曜日が嫌で嫌でしょうがない」という人に最近たくさん会うようになりました。
私は自分次第で環境は変えられるんじゃないかと信じて、社会人生活を過ごしていました。まだ始まって短いんですが。
この文章では、「ライフワーク」と仕事の関わり方について自分なりの考えをまとめてみました。
■普段からとにかく「革靴好き」があふれ出ていた
私は会社に入る前、学生時代の3年ほど大手スーパーの服飾売り場でアルバイトをしていました。
当時「時給が良いから」という理由で入ったものの、「お客さんに売る商品を勉強しないのはダメだ」という上司の教えから独学を始め、気づいた時には革製品、とりわけ革靴が大好きになっていました。
IT企業に入ってから、ファッションにも気を配ろうと学生時代の洋服を全部捨て、それまで敬遠していたセレクトショップで服を買いそろえたのですが、足元はスニーカー含めて全部革靴でした、無意識なのに。
Instagramをファッション情報を取り入れるツールとして活用しているのですが、前述のサイトで「ニッチな商材・分野でもユーザーに愛される! 靴磨き屋さんのInstagram活用術まとめ」というマニアックな記事を上司に黙って書いたこともありました。
革靴や手入れのことが頭から離れず、仕事中にどうにか隙を見つけては反映していました。
■Twitterで「靴磨き」専用アカウントを始める
また、SNSコンサルタントたるもの「自分たちがSNS使い熟せてないと、イケてないよね」という話になりました。
一部の企業では、個人が発信力をつけることをリスクと思うかもしれませんが、私たちはそうは言っていられない。
そこで仕事用のアカウントに加えて、趣味用のアカウントも開設することにしました。
これを始めたおかげで「同じ『靴好き』でも宗派があること」や「靴磨きミートアップの存在」など、消費者目線に立ってみて初めて分かるニッチな気づきがたくさんありました。
今では私とフォロワーさんとの間に、お店の情報や手入れの仕方について、お互いにアドバイスを与えあう良い関係性が作れていると信じています。
■社内外で靴磨きイベントを勝手に開く
会社に入ってから「靴磨き」に余暇時間を使うようになって、自分の靴磨きスキルが随分と上達しました。
私は意を決して、会社の許可を取らず、まずは社内で靴磨きイベントを開催し、同僚や上司の革靴を磨くことから始めました。
また、それを私のFacebookやTwitterで発信していると、社外の人の目につき、先日、他社で靴磨きのブースを設けて靴を磨く機会をいただきました。
加えて、会社のブランド推進室のお誘いで「通常業務以外で社員同士・社外の人と繋がる、新しいコミュニティ作り」を考える一員として活動を始めました。
■「靴磨き」好きを発信し続けて学んだこと
私は仕事をしている時間が自分の人生で最も多くを占めるものだからこそ、充実させないといけないと思っています。
確かに私は人よりも靴磨きのことばかり考えていますが、この文章では脇目も振らずに趣味に奔走しろ、と言いたいのではありません。
「靴磨き」という趣味をいかに仕事に織り交ぜて、楽しく働けるか。自分の仕事のなかで、変えられるところを考え、行動にうつすべきだと言いたいです。
私は自分の身だしなみから、運営するメディアの記事、普段のSNS運用、職場内外での靴磨きイベントの実施、会社の広報プロジェクトへのジョインなど、
できることからこつこつ積み上げてきました。
ここで改めて思うことですが、仕事は趣味を妨害するものなのでしょうか。
もちろん時期によって本当に忙しくて、身も心も消耗してしまって、何もできない日はあると思います。でもそれって常態化するのでしょうか。
(仕事=やりたいこと、ではない限り)仕事が激務過ぎて、やりたいことができない状態って、本当に幸せなんでしょうか。
私は自分の好きなことですから、工夫次第でどうにかなると思っています。できる、できない」ではなく「やる、やらない」の問題と考えています。
この辺りの優先度をつけず目の前の業務に忙殺され、会社や自分の身の回りにすべての責任をなすりつけて、ただ愚痴を漏らすのは、自分の人生に対して怠惰だと思っています。
サポートしてくれた方、いつでも靴を磨かれに来てください。