お金が、夫婦ゲンカの原因?!
大阪府高槻市での夫婦関係修復専門
カウンセラー行政書士の木下雅子です。
主業務は「夫婦関係修復カウンセリング」。
幸せなご夫婦、幸せなご家族を世に増やすため、日々活動しております。
前回のnoteで、協議離婚の原因となる「②異性関係」のうち、「浮気した側」について、お話しさせていただきました。
今回は、「③お金」について、お話しさせていただきます。
「お金」が離婚原因になることは、多くの方が想像つくことでしょう。
結婚生活を続けていくには、お金が必要不可欠だからです。
よく「愛があれば、お金なんて」とか、逆に「愛がなくても、お金があれば」という言葉を聞きませんか?
どちらも、間違っていません。
夫婦は、様々なことでケンカをします。
子どものこと。
お金のこと。
仕事と家庭の両立。
義両親との付き合いや介護など。
中でも、お金については、それぞれの価値観が表れます。
何を大切にしていて、何に価値を感じるのか?
それが、夫婦間でピッタリ一致していることはないでしょう。
あなたは、ブランド品に価値を感じますか?
しかし、配偶者も同じように価値を感じているとは限りません。
あなたは、一見目に見えるものはない自分への投資や能力開発に興味はありますか?
でも、配偶者は形のないモノに価値を感じないかもしれません。
あなたは、どんな趣味をお持ちですか?
その趣味を、配偶者が喜んで受け入れてくれているでしょうか。
その人の価値観が表れたものが、お金だと言えるでしょう。
言うまでもなく、お金は有限です。
お金は何となく使っていると、いつの間にか無くなってしまいます。
月々の収入は決まっている額なのに、それ以上を消費していると、当然のことながら家計は赤字になります。
それが一時的ならともかく、毎月のように赤字だと、家計は破綻。
一時的にせよ借金などしていては、破局へと向かっていくでしょう。
お金のことだけを考えるのなら、離婚しない方が 経済的には楽なはずです。
それでも離婚を選択するのは、お金よりも優先することがあるからです。
今 お金に困っているとしても離婚して良かったと思う将来を想像できるでしょうか。
「金持ち喧嘩せず」という ことわざがありますが、まさにその通り。
お金があれば、多少のことは許せたりしませんか?
いつの時代も「男は金、女は年齢」と言います。
男性は、お金持ちであれば何歳になってもモテます。
女性は若ければ多少ブサイク?でも男性からチヤホヤされますが、中高年の女性でも、お金があれば「若いツバメ」を飼うことだってできるかもしれません。
お金があれば、大抵のことを叶えることができるのです。
だから、「お金があれば、何でもできる」と思ってしまうのですね。
逆に、お金がなかったら不安です。
将来のことを考えたら、なお不安……。
だって、何が起きるかわからないから。
天災が降りかかるかもしれない。
大きな病気や怪我をするかもしれない。
そもそも子供の教育費は足りるだろうか……。
欲しいものも、際限なく出てくるでしょう。
街に出れば、目を奪われる魅力的な商品が並んでいます。
自分が美しくなるために、美容にお金をかけたい。
マイホームや車も欲しい。
旅行にも行きたい。
それらに片っ端からお金を使っていては、お金はいくらあっても足りません。
逆に「貯金が趣味」という人もいます。
節約するのは、全く苦ではない。
通帳の残高や資産が増えていくと、ワクワクする。
そのような人と お金はあるだけ使ってしまうような人が夫婦だったとしたら、どのような状態になるのか想像に難くありません。
私たちは何かを得ようとして、あるいは何かを避けようとして、行動しています。
節約が好きな人は、何を得ようとしているのか?
また、何を避けようとしているのか?
安心を得ようとしているのです。
将来の不安を避けようとしているのです。
お金があるだけ使ってしまう人は、その場の快楽を得ようとしています。
そして、今の不安を払拭しようとして、後先考えないでいるのかもしれません。
もし、このようなタイプの人が あなたの配偶者だったら、配偶者が何を求めているのかを聞いてみるのがいいでしょう。
その場合、表面上の言葉だけに惑わされませんよう。
「○○が欲しい」と思っても、心から望んでいるとは限りません。
やっとの思いで手に入れた洋服が、タグの付いたままの状態で放置されていることがあるのは、それが本当に欲しいものではなかったからです。
ではなぜ、それを買ってしまったのか?
満たされない思いがあるのを、洋服を買うことで発散させようとしただけかもしれません。
だとしたら、無駄遣いになってしまいます。
着てもらえない洋服も可哀そう。
仮に、そのような洋服を買ってしまった奥さんを責めるのではなく、「妻は、何を求めているのか?」ということを聞いてあげてください。
本当は、夫である あなたと話したいのかもしれない。
あなたに、気持ちをわかってもらいたいのかもしれない。
でも、それが満たされないから、洋服を買うことで気持ちを満たそうとしているのかもしれません。
だとしたら、散財ばかりする奥さんばかりを責められないでしょう。
ご夫婦で、しっかり話し合う機会を持てるといいですね。
結婚生活は現実なので、ある意味 厳しいものです。
ここまで読んでくださったあなたが、有限であるお金を賢く使い、ご夫婦の会話が増え、配偶者様と意見の擦り合わせができますよう、応援しています。