結婚式どうする?一つの選択肢として
まず冒頭にお伝えしておきたい事として、私は着付け師という立場ゆえ
今回は「和装の結婚」という事で考えられる
一つのご提案の話しになります。
洋装でも和装でも、結婚を控えていて今悩んでおられる方々の声を
日々SNSなどを通して耳にし目にしているので本当に心が痛みます。
そんな中、「結婚という通過点」で、
自分たちの思いを何かしらの「形にしよう」と考えてる方で
これから会場や衣装を決めるという方、
そして、和装に興味がある方は最後まで読んでいただけると嬉しいです。
振袖の花嫁
和装の結婚式、花嫁衣装といったら
白無垢、色打掛、引き振袖
これらが思い浮かぶかと思います。
どれもそれぞれに魅力があり私もどれも大好きです。
実際の結婚式の時に、この中で自分はどれを選ぼうか悩みますよね。
今回は、この三種類の衣装とは別にもう一つの選択肢として
「振袖」もありますよ、というお話しをしていきます。
そうです、成人式の時に着た、あの振袖です。
意外に思われましたか?
実際に私は何度か振袖の花嫁様のお支度に携わらせていただき
それがとても素敵だったので感激したのを覚えています。
特に今はコロナの影響もあり
「規模を小さくしてお披露目をするので打掛を着るほどじゃないかも」
「結婚式はあんまり派手にやりたくないので」
「大きな会場ではやらないので」
そのような方にとっても、王道の花嫁衣装までいかず
かと言って普段の延長ではない、花嫁さんの佇まい。
ピッタリな装いではないかと思っています。
以前、振袖&花嫁小物の装いのお色直しに入らせていただいた
レストランウェディング。その時にお写真を撮らせていただいた一枚です。
花嫁衣装の引き振袖と成人式の振袖は違うの?
成人式の時に着た「振袖」と、花嫁衣装の「引き振袖」はそもそも違うのか
というところですが、どちらも振袖とつくものの違いがありまして
大きな違いとしては袖の長さや身丈が違うのと
引き振袖は裾のところに「フキ」といって、
綿を入れて仕立てられています。
フキがあるおかげで引き振袖は裾を引きずるような着姿に着付けた時に
雅な姿になるのですが、では成人式の時に着たふりそでだと
はたしてどうなのか、、、
お引きにして着付けが出来ないわけではないのですが
やはり迫力に欠けてしまう感じもあり、
なので私がオススメするのは、振袖の場合はお引きにせず、通常の着方にし
そこに花嫁小物を追加するのがベストかと思います。
小物が加わるだけで、かなり豪華になりますし、花嫁様の装いになれます。
まさに先に挙げた写真の姿です。
花嫁小物とは以下の5つ、プラス帯揚げも小物としては追加されます。
筥迫(はこせこ)
懐剣(かいけん)
末広(すえひろ)
抱え帯(かかえおび)
丸ぐけ(まるぐけ)
もし成人式の時に振袖を購入した、とか
お母様から受け継がれた振袖だった、とか
思い出の振袖でしたら尚のこと、結婚後は着ることがない振袖を
絶好のこの機会にお召しになり、再びスポットライトを当ててあげる。
着物も喜ぶと思います!
振袖花嫁、どんな場面で着れる?着れない?
着ることができる場面としては
・披露宴の中座のお色直し
・レストランウェディング
・料亭ウェディング
・自宅での結婚式
・各種お披露目パーティー
などなど、比較的小規模な会場や大規模でもお色直しの時。
神社などでの挙式ではやはり白無垢がおすすめですが
上記のようなシチュエーションでは振袖はピッタリだと思います。
過去に披露宴の中座やレストランウェディングでのお色直しの際に
振袖に花嫁小物を身につけるスタイルでのお支度を
何度かさせていただいた事がありましたが
まさか振袖で登場とはゲストさんも思っていなかったようで
このサプライズには皆さん大変驚かれ
そして一番は、親御様が想い出の振袖を見て
とても喜んでいらしたのが印象的でした。
ただ、式場などでは何かしらを持ち込む際に
「持込料」というものがかかる場合が多いです。
衣装もその一つなので、そもそも持込OKの会場なのかや金額などついては
事前に確認をしてくださいね。
コロナによって結婚式を悩んでる方へ、私の想い
コロナ禍の今、結婚式自体をどうしようか
悩んでいらっしゃるカップルも多いかと思います。
「ゲストさんが県をまたぐ移動が伴うから」
「親戚がご高齢で心配だから」
「色んなプレ花嫁の皆さんの決断を聞いたりすると余計に迷ってしまう」
「もう既に延期の日程変更をしたけど、更に延期しなきゃいけないなら、もう結婚式はいいかな」なんて
結婚式自体を諦めモードに入っている方も
少なくないんじゃないかとさえ思っています。
結婚式自体をやめた方、延期した方、人数を少なくして決行した方、
予定通り行った方、別の方法を模索した方、
人により状況は様々、
どんな選択をしても、それがベストなんだと思います。
きっと悩んで悩んで出した結論だと思うので。
ただ、もしも今決断出来ない渦中の方がいらして
これを見てくださっていたら
場所や衣装の選択肢の一つとして加えていただき、
それにより結婚式を不本意にやめる方が一組みでもなくなれば幸いです。
コロナによって気持ちまで押しつぶされないでくださいね。
人生の中で「結婚」を選択した方にとっては物凄く大きな決断の一つで
大きな区切りの一つだと思うのです。
今までの家族から新たな別の家族を自分たちで作るスタートですもの。
そこには「けじめ」や「覚悟」や「感謝」や「決意」
その他にも色んな感情が人それぞれにあると思うのです。
私は、それを「結婚式」という形で表す意味も多いにあると思っていて
なぜあなたが結婚式をしようと思ったのか、心の声に耳を傾け
あなたにとって後悔のない選択をされる事を心より祈っています。
そしてそして、結局一番言いたい事。
「全ての新郎新婦様、おめでとうございます!」
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