Vixen 双眼鏡 SW8×25WPとSW10×25WPを覗いてきました
11月2日、秋葉原のヨドバシカメラでVixen の新作双眼鏡 SW8×25WPとSW10×25WPを覗いてきましたのでその感想です。
1.感想
率直に言うと、かなり良かったです。
まず、持ったときの質感の良さです。高級感があるわけではないですがチープな感じはない。外装の手触りはよく、握りやすい。手の小さな人にはちょっと太っちょに感じるかもしれません
次に覗いてみると、広角でありながら歪みは気になりませんでした。
像の質もビクセンらしいキレのある(輪郭が明確な)像質で私の好みの仕上がりでした。
内部処理もきちんとされていて、双眼鏡が光を取り込むことによって中でピカピカしたり、変な像が混ざったりする、いわゆる内面反射が気にかかることもありませんでした。
そして軽い。300g台まで行くとやっぱ軽いです。
個人的には700gぐらいまでならそんなに気にはしないんですが、昔見た双眼鏡のブログ記事を見る限り、500gは相当重いと感じる方がそこそこいるみたいなんで、これくらいがいいんでしょうね。
軽さは正義。
その上で、おすすめはSW10×25WP、10倍の方だと思います。
SW8×25WP、8倍の方は、アイレリーフの長さが足りておらず、見口に眉を当てて覗き込む形だと、視界に黒い幕が降りる、いわゆるブラックアウトと呼ばれるものがかなり気になりました。
(ビクセンのサイトで、こんな感じで覗き込んでいたのはやはりフラグだったのか・・・)
10倍の方は、見口に眉を当てて覗き込んでもこのブラックアウトが起きなかったので、ただ快適でした。
ただ、双眼鏡の場合、この辺は個人差があるので実際に見てもらわないとわからないのですが。
2.他の製品と比べてみての感覚
(1)Vixen 双眼鏡 アトレックⅡHR8x32WP、10x32WP
ビクセンの主力双眼鏡であるアトレック2。
今回のSWシリーズは、このアトレック2と同じぐらいのレベルの製品、むしろ光の多い劇場で見るならばSWシリーズのほうがいいかもしれません。
(2)Vixen 双眼鏡アトレックライトⅡBR6x30WP、8x30WP
アトレックライト2と比べると、SWシリーズは内面処理がきっちりしているという点や重量の点で優位性があります。
アトレックライト2自体は、像質と比べて安いと1万円台で買えたのでコスパに優れた双眼鏡だとは思います。
そういや、アトレックライト2も6倍のほうがブラックアウトが多発してました。
手元にある6倍のアトレックライトには、アイレリーフの長さを伸ばすために見口の外に、追加の見口をつけるという加工を施してました。
なので、アトレックライトは良い双眼鏡ですが、無加工で使うなら8倍がおすすめです。
この辺のポロのブラックアウト問題って同じ筐体で2種類の倍率の双眼鏡を作ってしまうがゆえの弊害なのでしょうか。
(3)ケンコー ウルトラビューEXコンパクト8×32、10×32
スペック的にはいいんですよねウルトラビューEXコンパクト。なんか評判も結構いいみたいです。
像質が緩くて少し振るとグワングワンするし、ツイストアップは無段階だしで、個人的にあまり好きじゃないんですけど・・・。
今回のSWシリーズはこのあたりを狙って出してきたのかもしれません。
重量は軽く、実視界は広くで、スペックは上回ってます。
明るさは対物レンズ分、ウルトラビューEXコンパクトが上回っています。ただ、SWシリーズ見る限りはそんな気にならなかったですが。
双眼鏡の話だと、よく「明るさが~」といった話題に行きがちですが、定価2万円を超える双眼鏡に対してそんなに連呼するほど重要視する必要はないと思っています。
(ケンコーの防振双眼鏡の10×21を覗いたときはちょっと暗いかなと感じたことはありますが)
個人的にはSWシリーズに勝ってほしいところですが、今のところSWシリーズのほうが売値が7~8000円ほど高いのでちょっと土俵が違う状況。せめて2万円台になってくればかなりいい勝負な気はしますが、果たして。
おわり
ということでVixen の新作双眼鏡 SW8×25WPとSW10×25WPの感想でした。
個人的には、10倍は欲しいかもしれない。
けど、ライカ ウルトラビット 8×20 BRをメンツから外してまで持ち歩くかというとかなり微妙なんですよね・・・。
日の出光学の双眼鏡 ヒノデ 5x21-A6と合わせて持ち歩くなら、SW10×25WPは軽いし、実視界広いしで相当いい気がします。