【心と身体を調える~4回目の断食道場@浜松・龍雲寺】
11月29日から12月4日まで、浜松・龍雲寺での1日1食断食に参加しました。
今朝のお勤め(読経・坐禅)を終えてこの項を書いています。
4回目の断食道場
7月末に初めて参加して以来、今回が4回目でした。(noteには記しませんでしたが、10月下旬に3も泊で参加していました。)
ここまでくると、ある意味で趣味の世界になりつつあります(笑)
断食やダイエットが目的でもないですし、仏教にはまっているわけでもありません。
ただ月に1度、1週間程度、日常と違う空間に身を置いて過ごしている、その感覚が非常に心地よくて毎月来ています。
季節の流れ、自分の変化
同じ場所に定期的に来ていると、改めて季節の流れを感じます。
夏にはあれだけたくさんいた沢がにが、当然のことながら全く見当たりません。蝉の声も同様です。木々の色も変わりました。
目に見えるものは当然ですが、空気感も変わります。
坐禅をしながら特にそれを感じました。
坐っているだけで汗をかいていたのが、今回はピーンと張りつめた、ヒンヤリした空気の中で背筋がしゃんとする時間でした。
変化に気づくのは、季節感だけではありません。自分のことにもいろいろ気づきます。
①足がしびれなくなった
・自分でも驚くほど、足がしびれなくなりました。坐禅が終わって最初の
時はなかなか立てなくて、よろよろしていましたが、今はすっと立ち上
がることができます。
②坐禅時間が短く感じる
・足のしびれとも関係するのでしょうが、チーンという鐘の音が鳴ると、
「えっ、もう終わり?」という感覚になってきました。
(だからと言って、もっと坐っていたいと思うわけではないのですが。)
③心や身体の変化に気づく
・時間を短く感じるからと言って必ずしも、集中あるいは心が調った状態
になっているとは限りません。「全然落ち着かない」「余分なことを
考えてしまう」など、日によっての違いも感じます。
・4回目の断食で「空腹には慣れた」と思っていましたが、今回はめちゃ
くちゃお腹が空きました。
(その理由は何となく自分ではわかりました。)
定点チェックしていると目に見えるものも、それ以外のものも、さまざまに変化していることに気づきます。そのことだけでもとても価値がある時間だと感じています。
1年を振り返り、来年への思いを新たにする
今年は本当にさまざまな出来事がありました。ここに書けないような事項もいくつかりました。とんでもない人達に出くわしてしまった年でもありました。ストレスが心だけでなく、身体にもいかに悪影響なのかもよくわかりました。
一方で、還暦を迎え、日本語教育能力検定試験への挑戦、端唄を習うことを始めました。年2回の海外も再開です。来年もしっかり継続していきたいと思います。
そのために「心と身体を調える」ことを大切にしたいと思っています。
龍雲寺の「1日1食断食」が僕の生活にとって重要な場所・体験になります。自分の心と身体の状態を知る意味での定点チェックです。
ご住職から「だんだん神村さんが聞いてない法話のネタが無くなってきた・・・」と笑い話のようなお言葉をいただきましたが、僕はここのご住職のお話がとても好きです。
何が・どのように・どんな話?と思われる方は、ぜひ一度行ってみてください。
断食・仏教・法話・・・・・実はめちゃくちゃ身近なところにあることに気づきます。浮世離れしていない、どちらかというと意外なくらい俗世間の話をされます。そのリアリティというか、実社会との距離感が僕は非常に好きです。
特別なもの、意を決していくようなものではありません。
何かを得るために行くのでもありません。
ただただ、自分に向き合う時間を作る。
それだけです。
来年は1月に、人生最大のイベントの一つがあります。
それをスタートとして、充実した人生2週目に入りたいと思います。