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さい銭ドロボウは高級車でやってくる?~「1日1食断食道場@龍雲寺」(その3)


1.さい銭ドロボウのあれこれ・・・・


今日のご住職の法話は、笑い話のような(ネタみたい)エピソード・トークから始まりました。
お寺にとっての天敵(?)の一つがさい銭ドロボウだそうです。ただ、もろもろの事情もあり簡単に捕まえたり警察に突き出したりできないという悩みもあるそうです。(詳細はここでは書けません‥‥苦笑)
ということで、さい銭ドロボウは余裕綽々でお寺に「仕事」にやって来る、それも「高級車に乗って」現われることもあるそうです!!
●あるさい銭ドロボウの車のカーナビには30近いお寺・神社が登録されていて、定期的に巡回するように「仕事」をしていた
●あるお寺では、さい銭ドロボウがさい銭箱に鍵をかけてしまい、お寺側がお金を取り出せなくなった
●「仕事」に現れるのは夜に限っているわけではなく、日中堂々と拝観しながら様々なものを盗んでいく

法話の本題に入る前のご住職のエピソード・トークは落語でいうところのマクラみたいなもんです。それも、私のお気に入りの大きな理由の一つです。

一体どうやってお賽銭を盗っていくんでしょうね?

2.心と身体に加えて、頭も整えてみよう!

朝晩の読経・坐禅、ウォーキングやストレッチで心と身体を調えられますが、時間はたっぷりとあります。
「何もしないで過ごす」という最大級の贅沢も良いですが、私は毎回「自分の好きなテーマの勉強(と言うほどではないけれど)・インプット」に時間を使うようにしています。日頃はどうしても今すぐ役立つ○○を中心に情報収集したり、本を読んだりしがちです。ですから、こういう時こそ心の赴くまま、これやる!って決めたことなどに時間を使っています。
昨年は「日本語教育能力検定試験」(外国人に日本語を教えるための資格試験)を集中して勉強しました。今年も前半はHSK(中国語検定)チャレンジに時間を費やしました。1週間という時間は本当に貴重で、集中すると相当な成果につながることもよくわかりました。普段毎日1時間はできなくても、ここで集中的にやることでかなり効率も上がります!

3.ビジネス・パーソン必読の3冊はこれ!

今回持ち込んだ絶対おすすめの3冊がこれです。

読み応えのある本を時間をかけて読むのも大事なこと

40代の半ばで社長という職責になりたての頃に読んだのが石田梅岩であり、佐藤一斎でした。それに関心を持ったのは、松下幸之助、盛田昭夫、稲盛和夫など日本を代表する経営者の本を読むと必ず登場してくるのがこれら江戸時代の学問・教えだったからです。
最近のビジネスシーンでは、そういった昭和の偉大な経営者の話をトンと聞かなくなりました。なぜなんだろう?本当にもうそれは古くて、遅れていて、世界の潮流には合わないということなのだろうか?そんな疑問もあり、先ずはもう一度読んでみようと思い、ここ数日かけてじっくり読んでいます。
まだ完読はできていませんが、やはり私たちは何かを見失ってしまっているということだけは強く感じます。日本経済復活のカギはここに隠れているような気もします。

4.今日の法話「嘘つきはドロボウの始まりと言いますが・・・」

お笑いのネタ話のようなつかみからの本論は、「嘘つきは泥棒の始まりと言いますが・・・・」ということでした。
さい銭ドロボウも決して生まれた時から泥棒だったわけではありません。ましてや泥棒になろうと思って生きてきたわけでもないのに、どうして泥棒になってしまったのでしょうか?家庭環境?人間関係?何かの失敗?外に要因を求めればいくらでもあるかもしれません。しかし、家庭環境をはじめ様々な苦労をしてきた人はたくさんいますが、その人たちがみな泥棒になるわけでもありません。
住職は仰いました:
「小さな悪事、例えばちょっとした嘘を初めてついた時にはすごく緊張して、バレるんじゃないかとハラハラする。でもだんだん慣れてくる。これくらい大丈夫、この程度なら平気、、、、と噓に限らず、人間は小さな悪事に慣れていくのです。そして、ちょとだけ法律の線を踏み越える、それがまた少し、ちょっとずつ・・・・軽犯罪的な悪事は大体それが始まり。そして、刑務所に入っても「何が本当に悪かったのか?」を見詰め直さず、ただ刑期という時間を過ごすだけだから、再犯・再犯となっていく。嘘つきは泥棒の始まりと言うのは、法に触れない小さなうその行為に人は慣れ、そして次第に法の線を踏み越えてしまう人間の弱さを戒めた言葉なのです。

なるほど、笑い話から始まって、こんな形でまとめるとはさすがだ!
ご住職のネタ数は一体どれくらいあるのだろう‥‥笑

ようやく少し、空腹感に慣れてきた!



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