【まったり経営学38】『世界標準の経営理論』33〜戦略とイノベーションと経営理論〜戦略なき組織は企業も国も遅かれ早かれいずれ廃れる。戦略と戦術の違いすらわからないまま、時間だけが過ぎてる
前回、
でもちょっと紹介したけど、ここからは、第5部
👉今までの単体で学んできた理論=点
を、
複合的に俯瞰していく=線にしていく
部分に入ってく〜〜〜
世間一般で関心の高そうな、
戦略とイノベーション(第33章)
組織行動・人事(第34章)
企業ガバナンス(第35章)
グローバル経営(第36章)
アントレプレナーシップ(第37章)
企業組織のあり方(第38章)
ビジネス(第39章)
って分野で、各章ごとに紹介してく〜〜〜〜
さてと、それでは毎度の2年前の感想から
まあ、いくらリアル・オプション戦略っていっても、
余剰予算があると、それを全部税金として徴収するしか能がない国だからね〜〜〜
開発投資とか新規開拓とかしたくても、中々できないのかな🤔
設備投資や研究開発費で計上すれば良いだけな気もするが、、、。
そもそもリアル・オプション戦略で失敗した最たる例
👉リーマンブラザーズ
って経済学部出身の友達がゆーてたくらい、日本では
リアル・オプション=リーマンみたいに失敗する
って意識が強いのかも知れないけどね💦ま、実際それで、リーマンショックが起きた2008年以降の日本では
リアル・オプションを止めたせいかは知らないが、
世界的に革新的な商品やサービスって出来てないよね🤔
レジティマシーでリアル・オプション自体を
他の人がやってないし、何それ美味しいの?
ってのが大半なだけな気もするが👀
見出しとしては、
戦略とは何か
戦略という経営領域の構造
戦略領域の各分野の主要テーマ
戦略領域の各分野の主要テーマ1競争戦略
戦略領域の各分野の主要テーマ2企業戦略
戦略領域の各分野の主要テーマ3非市場戦略
戦略領域の各分野の主要テーマ4戦略プランニング
ひとつの現象は、複数の理論から見つめられる
企業戦略:応用できる理論は、かなり多い
戦略プランニング(39章「ビジネスプランニング」)
つまり、
戦略とイノベーションが融合する時代
戦略とイノベーションが融合させて考えている世界の例
戦略に心理学ディシプリンを取り込め
企業目標の変化
企業の勝ちパターンが以前と異なってきている
イノベーションの時代に求められるもの
時価総額と利益の関係
これからの戦略に不可欠なもの
これから勝つ企業は、相反する理論を高次に内包する
競争の型と戦略の関係
これからの変化の激しい時代に勝つ企業
現在のグローバル市場で期待値の高い企業
つまり、
経営理論とは、
って感じかな🤔
ポイントとしては、
全部
って言いたいところなんだけど、いくつかだけ抜粋しとくね🕺
時価総額自体は4年前に出た本なのでお気になさらず
イノベーション自体を既存の物差し=空気とかレジティマシー=過去
で評価することしかしてない国民性で評価しようとする時点ですでに
前提解
を誤ってるよね👀
「前提解を誤れば、最適解には結び付かない」(エリヤフゴールドラッド)
なのに。その最たる例が昨今の
「生成AI」の議論 笑🤣
今までの仕事のやり方とか生活の価値観なんかを変える=革新的な技術👉イノベーション
なのに、
イノベーションで今までの仕事のやり方とか情報の接し方が変わってしまう
って、
イノベーションだからイノベーション
って堂々巡りとか大前提の議論をしてるのと変わらない。
👉イノベーションの本質自体わかってない
イーロン・マスクとかは、それに見合うだけの発想と開発力、行動力を持った天才だから良いんだけど、この本が出た半年後くらいに、アメリカで、表面的に取り繕うだけで、数千億円の投資資金だけ集めて、実はほとんど何の研究も開発もしていなかったって女性経営者で、告発されていた人がいたような、、、。ま、だからセンスメイキングだけだと、一歩間違うと、
投資詐欺
にしかならないので、
自称、プロ経営者でセンスメイキングだけやってる人は
投資詐欺師と変わらない=胡散臭い
的なことをたしか書いた第23章センスメイキングで記憶が、、、💦
関連リンクと本章に関連する理論(本文に出てきた理論のみ)
以下はこれまでに挙げた理論の関連記事なんだけど、本章のテーマに関するこれまでの32個の経営理論のマトリックス図を真面目に挙げると、
てな感じになる👀
見てのとおりフレームワークと理論の違い(第2章)、モチベーション(第19章)、感情(第22章)、組織エコロジー(第30章)、エコロジーベースの進化理論(第31章)以外はほぼほぼ全て絡んでる💦
全てのリンクを貼り付けるのは、noteの作り的にも無理かな
なので、本文に上がった記事のリンクだけを列挙してく〜〜〜
参考文献
2年前の感想で、
「財務会計」
って言葉に触れたんだけど、
今までの会計士とか会計学の今のところの常識:「財務会計」
これからの会計士に求められる:「管理会計」
の違いがよく分かる本。ビジネスオーナーが経営理論を身に付けて、
時代の変化を吸収する戦略的な余裕作り
👉100%守りの経営
で、戦略的に、
リアル・オプションを駆使した知の往復を経営に取り入れる
って思っても、財務会計(これまでの会計学の常識)しか見てない公認会計士や経理担当者が、
「いや、それは会計業務的に無理です。」
とかで、
目先の帳簿上のやりくりばかりに躍起になって、
組織の未来のために、会計的な知識を積極的に働きかけしない
と、組織の
未来=イノベーションとか新規事業の開拓を枯渇させかねない
何も、
脱税とか不正経理のアドバイスをしろ
って言ってるんじゃなくって、
適法なやり方で、組織の未来のために、
会計学の経営へのアプローチは時代の要請に応じて、
変化していかざるを得ない
ってことを言いたいだけ。実際、数年前に財務会計のプロが経営のトップに立って、数年で会社を傾けた例が、
旧大塚家具のお家騒動
自分の会社のコア・コンピタンス=最高級家具としてのブランド価値
を理解せず、帳簿上の売上を伸ばすために、ニトリに代表される価格帯の路線に変更しようとしたことが発端。その後、大塚家具は数年の間でどうなったかは周知のとおり。
これも過去の記事で何回か挙げていて、
trillion algorithm
って触れてきてるんだけど、本章の
「これから勝つ企業は、相反する理論を高次に内包する」
のところで、いわゆるプラットフォーマーの心理学ディシプリン戦略なんかに触れられてたし、本章に触れられてる内容以外で
世界的な巨大企業=プラットフォーマーが、
どういう戦略をやってきたか
そうなるためにどういう戦略を意識すべきか
が詳しく書いてる本なので、ここでも上げとく〜〜〜〜
幕末の天才軍師、大村益次郎こと村田蔵六の生涯を描いた司馬遼太郎の傑作。
戦略と戦術(タクチーキーとストラトギーって言い方だったか)の違いについてよく分かる本。
今回の感想
結構、ここに行き着くまでに書き尽くしてる感があるので〜〜〜
戦略:大局観と全体を見渡して、メガトレンド並みに大きな計画とか行動を立案する=理論ドリブン:理論
戦術:戦略を意識しつつ、目先の現象に対処する際に必要な知識、スキル=現象ドリブン:経験
って感じかな🤔
なんかでも書いたし、23章のセンスメイキングなんかとも絡むけど、
・戦術だけを重視:
👉戦略がない限り、いつまで経っても何のためにって目的がないから、その場しのぎで終わってしまう
=目先の現象への対処だけに終始してしまう
・戦略だけを重視する=残念なセンスメイキングやリーダーシップのみに終始:
👉現場への理解とか現場を知ろうとしないから、理念とか大枠すぎる計画とか予算編成で、現場が腑に落ちない
=行動しないか、行動しても結局、命令順守だけになり、期待した効果も改善にも繋がりにくい
結局、
戦略も戦術も両方大事
👉両利きの経営
だし、ゆーてることが戦略とかイノベーションひとつとっても、
で書いてたとおり、
理論か現象(経験)か=0と1しかない2進数的な対立軸とか二律背反な考え方ではない
👉理論から入るか、現象(経験)から入るかの違いに過ぎない。
大事なのは、
理論ドリブンと現象ドリブンを駆使した知の往復
=理論も経験もどっちも大事
ってことがよく分かるでしょ👀
つまり、
今まで現場とか業務での経験(戦術、現象ドリブン)を重視してきた人
👉経営理論を学べば、鬼に金棒。
だし、逆に、
理論を重視して現場とか業務の経験を疎かにしてきた人ならば、現場を回ったり、実際に数ヶ月現場に入ってみて、
現場の経験を積みながら、現場を知る
👉アクションリサーチ
すれば、鬼に金棒でしょ👀
どこかのマスコミや政府首脳みたいに、
二律背反な対立軸思考=敵か味方か、必要か無駄か
な考え方だと、見方を誤ってしまうし、勝手に思い込んでしまうんだけど、オイラはこの【まったり経営学】シリーズの今までの記事で1回も
だから経験よりも理論が大事だ。理論だけやっておけばいい
なんて書いたつもりもないし、本人が、
理論から入るか、経験から入るかの入り口の違いだけで、
結局は、どっちも大事=出口はひとつ
だから、理論を知って経験も身につける
👉知の往復が大事
としか思っていないので、そんなことを書くことはない。
理論の話なんかすると、この人は、
「本で読んだことを鵜呑みにしてる。」
「机上の空論ばかりだ。」
「経験もしてない人間に何が分かる。」
みたいな即断即決な解釈とか思い込み自体が、
で書いた
アンコンシャスバイアス=無意識の偏見
だし、その人たちの持論に乗っかって、経験がない人の話は聞かないって考え方自体が、
「あなた方のゆーように、スキルや経験を積むことは大事ですし、それがあるに越したことはないですが、
世の中の全ての業種とか学問分野の経験を積もうと思った場合、何万年かかるんでしょうね?
自分たちが人を否定する時の常套句の矛盾点を具体的に考えて喋られてますか?
だからこそ、過去の人たちが失敗した経験や教訓なんかをきちんと科学的にデータを採取したり、フィールドワークで足を使って何年もかけて
同じ失敗をしないように
調べてくれてる人がいて、その調査とか分析の結果を
理論
としてまとめてくれるんだと思うんですけど。すでに、理論として確立してる誰かの過去の経験を理論に触れずに、
自分の一生をかけて同じ失敗を繰り返して、
結局、
はるか昔にすでに理論で出てるのと同じ結論にたどり着くだけ
だとしたら、
効率が悪過ぎるし、人生の時間を無駄遣いしてるだけだと気づきませんか?
じゃあ最初から理論も学んどけよって普通の人なら思うと思いませんか?」
って言われると、そんな人ほどぐうの音も出ないか、さらにヒートアップして、
空気読め
👉空気迎合主義=レジティマシー
で終わっちゃうんだけどね 笑🤣
過去の成功体験とアンコンシャスバイスでそれまでの経験だけを思考の軸に、これまでに紹介した32個の理論=標準装備すら持たずに経営をしても、
ほとんど運だけでなんとかなってる
👉戦略は何も考えず、目先の対処だけで終わってる
ってことが殆どだし、最新の理論も否定して、経験とか空気、レジティマシー=過去しか見てない企業や組織で、
イノベーション
って目先のトレンドでいくら言ったところで、そのための長期的な戦略もなく、目先の自分の組織の空気ひとつ変えられない組織が
イノベーション=社会的な革新
なんか起こせると思いますか?
さっきこの本は4年前に出てるって言ったんだけど、
この章で載ってるAppleは、当時まだ5000億ドルくらいな時価総額だったのが、参考文献で書いた『the four』の
trillion algorithm
がすでに確立されて定着してるのもあるだろうけど、この本の確か翌年には、
時価総額1兆ドル=100兆円を超えてる
からね。
時価総額が当時ですら、2000億ドル=20兆円に満たないトヨタが、
国を代表する巨大企業って言われてて、国を挙げて育成も社会への投資も、メガトレンドも意識してなかった国が、
何故、いきなり数年でプラットフォーマーを超えるスタートアップ企業なんか育成できると思うのか🤔
で書いたレッドクイーン理論の
競争=共進化
って考え方は、個人的にはあまり好きな考え方ではないんだけど、
元々、先を走ってる世界的な巨大企業=プラットフォーマーは、世界中から優秀な人材を集めて、巨額の研究開発とかセキュリティ対策、非市場戦略なんかも駆使して、何倍も速い速度で進化してるって状態なのに、、、。
しかも、自分たちのコア・コンピタンスや社会的な存在意義といった強みを最大限発揮できるように、
自分たちの強みが何か
をしっかり理解して、
自分たちに都合の良いように、世界的なルール=空気すら変えながらね。
自分と向き合うことからすら逃げ続けて、
自分たちの強みすらしっかり理解しようとせず、国際化だの、グローバルだので、国際的なルールの中で、他の国の真似事だけをして、非市場戦略もクリーンな経営イメージで否定して、知の深化=好きな、関心の強い分野のみの探求だけやってきて、知の探索やSECIなんかを怠ってきた国が
今から勝負しようとしても、今更ね👀
って感じ。
必要な装備も食料も情報も持たず、
精神論と感情論だけで世界中と戦争してた時代と何が違うんだろう、、、
自分たちのやってることって同じことを繰り返してるだけって分かってる👀?
まとめ
研究と開発、人材の育成には何年も時間がかかる、人も組織も。
世界がそれを繰り返して成長してきた間に、それを怠ってきた国(アベノミクス、見せかけの好景気)で、目先の金だけを追ってきた後発衰退国家が、今までと同じように、
戦略もなく目先の対処=戦術
だけで、どうやって肩を並べることができるんだろう🤔
いかに、
戦術だけでなく戦略も大事
ってことが分かると思う。
目先の対処=戦術しかない戦略なき組織は、遅かれ早かれいずれ廃れる、
企業も国も。
👉コンピテンシートラップでイノベーションが枯渇するだけ
だからね。
海外の東南アジアの国ですら、日本を素通りして、アメリカのナスダックなんかで上場してる状況なのに、
この国の経営者や政治家なんかは、
この4年間(必要なことは)何をしてたんだろう、、、?
必要だと思うことを目先でやる=戦術
本当に未来のために必要なことをやる=戦略
なんだけどね。時間だけはみな平等に過ぎていってるから、
戦術だけではなく、戦略も大事
なのに彼らからは、
プロパガンダ=目先の、その場の空気作りは見えても、
長期的な戦略(経営や国家のビジョン)が見えてこない。
まあ、バブル崩壊後ずっとそうだけどね👀
30年以上も明確な戦略も具体的な戦術もない国が廃れない方がおかしい。他の記事でも何回か書いたけど、
自然界の経済原理=魅力と淘汰
👉魅力のあるものだけが生き残り、魅力のないものは淘汰されるだけ
だからね。古い技術を最新と錯覚し、最新の技術を身に付けてる人間を排除し続けた社会なら尚更。
老人支配国家で社会の進歩が止まり、
優秀な人ほど、
行きたくなくても海外に行くしか仕事がない国だからね〜〜〜
👉少し前の東南アジアとか中国なんかと同じ状態になってる
経営学が専門分野なはずの経営者や管理職ですら、
少し前の経営理論すら標準装備で身につけて実践しようとせず、
自分の経験とか直感だけで経営してる自称プロ経営者や管理職が未だに跋扈してる社会だからね🤔
❌ 廃れてる
⭕️ 長い年月をかけて、自分たちで廃れさせてる
👉自分たちで自ら衰退してきた社会
廃れるのが当たり前
さてと、次回は
多分、日本の自称、経営者とか管理職な方々ほど、
マネジメント=人事、組織運営=組織行動
(産業能率大学なんかではこれしか教えてないんじゃないか🤔
と思えるくらい)
ってくらい経営理論で一番関心が高そうな
について書いてく〜〜〜🕺
複合編をひとつ記事に書いてみたけど、
やっぱり、1日1コマくらいがちょうど良さそうかな〜〜〜〜
関連記事のリンクとかこうなるってわかってたから、少し前の
で、はじめに〜第7章までの記事の構成を揃えて、
各記事の見出しが分かるように追記
したんだけどね👀WEB化すると、経営理論ひとつ取っても、
結局全てはひとつに繋がってる=色即是空
って過去の記事で繰り返し書いてきたことが、複合編から具体的にイメージしやすくなったでしょ👀?
本日はここまで
休日だし新聞読んで、あとはカセットテープとか散歩とかしながら、
まったり過ごそう
💃皆さんも良い週末を〜〜〜〜🕺