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マウイ島ラハイナの今〜2023年9月18日

経営する英会話スクールの2024年春のスタディーツアーを作りにオアフ島に来ています。
23年の春休みはオアフ島で、夏休みはハワイ島でツアーを開催しました。それぞれテーマを変えての探究型スタディーツアー。24年はどんなテーマで何を題材にどう探究をしてどんな資質能力を獲得するか、現地でネタを探しに来ています。大事な事は観光ではなく、視察でもなく、探究すること。ローカルに入り込んで現地の人と、現地の課題や実情をテーマに、調査し解決策を探究する。

1日予定を空けて大火災があったマウイ島のラハイナへ行ってみた。予定が詰まっていたいので決めたのは当日朝。空港で直接航空券を買い、現地に言ってレンタカーを借りて、ラハイナヘ。
カフルイ空港に到着するとマウイ島ともハワイ島とも違う風景が広がっている。マウイ島のノースショアへ向かう途中に広がるパイナップル農園付近の感じに似ている。


ラハイナへ行く途中

ラハイナへは車で約40分。島の中央を南下し、海岸沿いに出ると真っ青な海が広がっていた。目の前にはラナイ島がくっきりと広がっている。

ラナイ島

ハイウェイ沿いには各国の国旗と共に頑張ろうラハイナの様なペイントが書かれている。山極の少し高い所から下って行くとラハイナの街に入って行くが、火災で焼け落ちた地区は塀で覆われており、外からはよく見えない状態になっていた。街の中心街の道路はいまだに封鎖されており入る事が出来ない。外塀がない所から見える区画は黒く焼け焦げた骨組みや壁だけが残り、火災の凄まじさを物語っていた。

焼け落ちた建物

車で通れる所を2〜3度走って、直前にFacebookでやり取りをしていた現地に住んで40年の日本人の方にボランティア活動をしている場所を聞いて行ってみた。
スーパーの一部に沢山の衣類やトイレットペーパー、家電など生活必需品の寄付が集められ、必要とする人達が受け取りに来る。その手伝いをするボランティア活動を学生らしき若者が中心に行われていた。毎日朝10時から3時まで配布しているそうだ。お昼過ぎでも沢山の人達が列を成していた。最初は沢山ボランティもいたが、次第にその数が減って今は対応が大変だと言っていた。

生活品の配給場所
スーパー内に集められた物資

家をなくした人たちはどこで生活しているのですか?とボランティアの人に聞いてみると、親戚の家で生活しているとの事でした。日本の震災の時のイメージで仮設住宅の様な所に住んでいるのを想像したが、そこが日本と違う所だと感じた。

現地の知人に聞いた話だが、VISAの関係で奥さんだけが日本を出られずにいて、旦那さんと子供2人でオアフで生活している方が話してくれた事ですが、お母さんがおらずお父さんが仕事をしながら子供の面倒を見ていると聞くと、地域の人達が夕飯などを持ってきてくれるそうです。昨日は3家庭の人が夕飯を持ってきてくれて、いっぱいになってしまったので、もれなく朝のお弁当にしましたよ!と笑顔で話してくれました。普通に地域で助け合うのが当たり前の文化だそうです。

ハワイと言えばワイキキで観光のイメージの日本人。ローカルでは日本以上に人情にあふれた生活を送っている事実がある。

いまだに沢山の犠牲者の方が見つかっていないラハイナの大火災。全ての方が見つかって1日も早く元の生活に戻る事を願ってやみません。

日本の方も観光で行った時には是非1日でも良いので、ボランティア活動に参加されてみては如何でしょうか?いつもとは違うハワイの側面が見られると思います。