論理的思考力って?
教育改革の大きな目的の1つである論理的思考力を身につける!
①そもそも論理的思考力って何?
②なぜ教育改革の目玉になる程大事?
③どうやって身につける?
のお話。
ビジネス社会で最も時間を損したなとか、この人とうまくやっていけそうだな、と実感する瞬間は、やはり相手の話が論理的かどうかで判断出来ると思います。と言うより私はそう判断してしまいます。1時間のミーティングで、論理的でない話を永遠と続けられたり、どうにも論点がずれていたりすると本当にその場から逃げ出したくなります。そのずれた論点で大事なプロジェクトの結論が出てしまった日には、絶望的な気分になります。部下の立場ならこのチーム無理!上司の立場ならこの部下ビズリーチ!と言いたくなる。
では論理ってそもそも何でしょうか?辞書には
1考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。
2 事物の間にある法則的な連関。
と出ています。簡単に言えば話やその道筋が理に適っているとか納得できるとか、効果的であるとか。
ではどうして大事?
世の中は表現や説得であふれています。ことビジネスにおいては説得力が必須能力。何か素晴らしいアイデアがあったりやりたいことがあったとしても、その効果や有用性、有効性を相手に理解してもらえばければ、絵に描いた餅。上司に、そしてお客様にしっかりと伝わらなければ、プロジェクトすら組まれませんし、商品を買って貰えません。これが絶対大事ですとか、本当に必要なものですと言う事を相手の腑に落ちる様に伝えなければ、いかに良いものであっても世の中に誕生することが出来ないのです。また数千万円、数億円のプロジェクトが理に適った計画なしに始まったら、結末は一体どうなるでしょうか?
ジョブズの言葉ですが、伝わらなければ無いも同じ!それ程論理的に思考し伝えることは大事な事なのです。
ではどうやったら論理的思考力は身に付くのでしょうか?
少なくとも日本人は苦手ですね。書店に行くと論理的思考の本が山積みされています。あれ、本当に日本人の非論理性を証明している様で・・・・。仕方ないですね。小学校の頃から論理的に思考する訓練など受けて来ていませんから。私たちが受けて来た教育は、知識を覚えて回答する事。またはパターンを覚えて繰り返す事です。間違いなくほぼ一度も論理的に考得る授業など受けずに大人になっていると言っても過言ではありません。
ではどうしたら論理的思考力が身につくのか?それはもう小さい頃からの訓練しかないと思っています。逆に小さい頃から訓練をすれば絶対に論理的思考力は身につきます。
まず実例から紹介すると、どこかえ行く時に、目的地に着くためには中継地点を何時に通過すれば良いかを逆算して考える力のことです。
横浜に住んでいて、新宿に朝10時に着くには家を何時に出たら良いのか?の思考です。前夜に考えるなら、朝何時に起きて準備をしたら良いのか?を考える事と同じです。最寄駅から新宿駅まで◯分かかる。特急なら◯分だから最寄駅には◯時◯分に着く必要がある。最寄駅までは徒歩15分だから家を◯時◯分に出る必要がある。とすると・・・・と言う具合です。
つまり様々な目的のゴールに向かって道筋を考える事です。逆に言えばゴールから逆説的に考える事です。
これを文章で表現すると
①何について
②こうだから
③こうです!
これ、序論本論結論です。もっと簡単にすれば、こうなのはこうだから、です。これは理由と結論です。論理とはこれだけで表現できます。
例えば
歯医者について
薬が苦いから
嫌いです。
この文章の要旨は、いたってシンプル歯医者は嫌いだ!です。実は文章の要点って読み解けるとこれだけなのです。
おこずかいについて、少ないので、あげて欲しい。あまり説得的ではないですが、、、おこずかいについて、今度遊園地に行くので、あげて欲しい。これもお母さんを説得できないですね。お小遣いについて、テストで90点取るから、あげて欲しい。これならお母さんは説得されそうですね。この訓練だけでもだいぶ論理的に考える訓練になると思います。
そしてこの論理的思考は様々に応用できます。その本質的考え方は、目標があって、それを叶えるにはどうしたら良いのか?と言う思考です。例えば次のテストで英語で90点を取りたいと言う目標があったら、90点取るためにはどうしたら良いのかと言う手段を考える事です。これは文章の書き方(構成)と同じです。
文章を書くときは何か伝えたいことがあって書きます。つまりそれが結論であり、作者の主張です。その主張を説得的にするために序論で様々に材料を提示します。
この材料が行動においては手段です。90点取るためには基本・標準・発展問題の発展問題まで解けないと届かないな。その為には、①新出単語熟語は必須②文法対策も必須③英訳も④作文も出来ないと届かない、と考えると手段が明確になります。これをロジックツリーと言います。良い文章も目標達成もこのロジックツリーが描けるかどうかで勝負が決まるのです。
冒頭の目的地に時間通り到着したい時に、何も考えずただその時の思いつきで行動していたら時間通りに着くはずないですよね。時間にルーズな人は物事を論理的に考えられない人、と言う説は当たっていると思います。作文が苦手な人、勉強や何かの目標が達成できない人も揃って論理的に考えていない傾向があると思います。
学校でそして社会に出て、こいつ出来るな!と思われる為にも、AIに負けない為にも、ロジカルに考える力は必須です。そもそも論理的に話が出来ないと、格好悪いですよね。
まとめ
ゴール←説得的要素(達成の手段)を考える癖を付けよう!そうしたらいつの間にか論理的に考える思考習慣が身に付いている事でしょう。そして実はこの思考習慣は、あらゆる分野で成功した人は必ずと言っていいほど身に付けている習慣であることもお伝えしておきます。