【演技の話】声優に必要な「リズム感」 ~KENPROCKで感じたこと~
やあ、ミナヅキさんだよ!
今回は、声優の演技に欠かせない「リズム感」について話そうと思うよ。そして、賢プロダクションさんが見せてくれた「音楽偏差値の高さ」についても触れてみるぞ。
賢プロダクションが見せる「音楽偏差値の高さ」
ありがたいこと、お仕事のつながりで、ボクは賢プロダクションさん主催のイベント「KENPROCK」に招かれたんだが…そこで目の当たりにしたのは、彼らの「音楽偏差値の高さ」と、そこから来る「リズム感の鋭さ」だ。
クラファンも大盛況だったね
GRANRODEOさん、SCREEN modeさん、畠中祐さん、Arikaさんは元々大好きで、楽曲も追っていたんだけど…
今回のライブでLonesome_Blueさんを初めて拝見して、女の子たちがバチバチのロックサウンドを決めていて、カッコいい&気持ちよかったよ!
あと、今回ライブデビューしたSpilebenさんも、世界観がとても好きだったな。ストーリー性のある楽曲で、ダンストラック的な側面もあるけど、どこかドイツのお伽噺のようなファンタジー感も感じるね
リズム感と芝居力の繋がり
賢プロの役者さんたちには、ちょこちょこ現場でもお世話になっているんだけど、彼らの演技力を支えているのは、この音楽性の部分なんじゃないかなって思ったきっかけがあったんだ。
それは、弊社の創立記念作品『鬼の陰陽師』にご出演いただいた、福西勝也さんの演技。外画がルーツだという彼の台詞回しには、まるでブラックミュージックのような遊び心と、独特のリズム感が漂っているんだ。
もしかしたら、これは、彼が日頃聴いている「ハロプロ」の楽曲に由来しているかもしれない…と思ったんだんだよね。
ハロプロの楽曲は16ビートを基調としていたり、裏拍から入ることも多いようなんだ。この動画を見て、そのリズム感が福西さんの演技にも自然と活かされているのではないかと思った次第だ。
さらに、賢プロの社長「内海 賢太郎氏」がラッパーであるというのを知って、色々と納得がいったよ。社長自身の音楽性の高さが、審査や教育の水準を上げているのかもしれないね。
日本人のリズム感とその背景
日本人が持つリズム感の基盤は、幼少期に触れる童謡や手遊び歌にあるんだ。これらは「表拍」が中心で、手拍子も規則的で分かりやすいリズムを持っているよね。
たとえば、「どんぐりころころ」や「かえるのうた」のような曲は、安定感や一体感を生む。日本人はそういう、一緒に声を出したり、踊るような曲が好きだよね。
これは日本人が農耕民族で、畑を耕したり、漁の網を引っ張る際に「ソーラン節」なんかの、歌で音頭をとっていたことがルーツなんだ。
そういうルーツを持っているからか、裏拍を感じることが苦手な傾向があるんだよね。
欧米のリズム感とその背景
一方、欧米では幼少期から「裏拍」に触れる機会が多い。足踏みや手拍子、指パッチンなどの遊びが裏拍を意識させるリズム感を自然に育むんだ。
さらに、ブラックミュージックやR&B、ファンクといった音楽が生活の中に根付いていて、16ビートが日常に溶け込んでいる。
面白いことに、馬と共に暮らしてきた騎乗民族の歴史も関係しているようだよ。馬の蹄の音は「カカカッ、カカカッ」と裏拍を含んだリズムを刻むからね。欧米の「縦ノリ」のリズム感に影響を与えているんじゃないかな。
リズム感が演技力に与える影響
声優にとって、リズム感は単なる台詞のタイミング以上に重要だ。
日本人のリズム感は、規則正しく安定したテンポや、一体感を重視する文化的背景からくるもの。これに対して、欧米のリズム感は、より遊び心があり、揺れや間を楽しむ感覚が特徴だ。
この違いが、演技や表現においても現れる。外画作品では、キャラクターの息遣いや台詞の「間」に裏拍が生きることが多いんだよね。
アテレコしてても「なーんか、ぴったり合わない」「外人さんっぽく感じない」という子は、リズム感が違うのかも。
特に裏拍を取る、細かく刻むのが苦手なのかもしれないね。
まとめ
今日はたまたま賢プロさんを引き合いに出してしまったけれど、伝えたかったのは「リズム感は芝居にもつながっていて、とても大事な要素だ」ということ。
歌やダンスが上手い人たちは、音楽に触れる中で、自然とそれが培われているんだ。
アーティスト活動や、表舞台で歌ったり踊ったりをすることを目指していない、職人的な役者さんもいるだろうが…
日頃の練習に「リズムトレーニング」を取り入れてみるのもいいかもね。
君の芝居が理魅力的になるように、これからも研究を続けていくよ。
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