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虐待されてた、って認めたくなかったみたい
どうやら私は虐待されていたらしい。
虐待、という言葉のイメージが痛すぎて、自分に重ねることができなかったからだろうか。
小さい頃から父が厳しい、ひどいことを言われてきた、という認識はあっても、それが虐待だとは思っていなかった。
暴力はないし、裕福ではないけれど、お金のことで困った思いをしたこともない。
『心理的虐待』って、いうらしい。
父は、久しぶりに親戚や知り合いに会う時にはいつも、私ができそこないで恥ずかしい、がっかりする子供だと話した。
テストで95点を取っても、なぜ間違うのか、と叱られたし、絵や作文で表彰されても褒められなかった。
大人になってから聞いたら、妹も、なぜお姉ちゃんだけが?と思っていたらしい。
父に褒めて欲しい、わかって欲しい。
いくらひどい言葉をぶつけても、あきらめない私だから、余計にストレスをぶつけやすかったんだろう。
心理的虐待について、色々調べた。
心理的虐待をされた子供は、自尊心が低下して、抑うつ状態にあるらしい。
自尊心とは、『自分自身を尊重し、価値ある存在として認識する気持ちや態度(googlea)』だそう。
そりゃあそうでしょう。
唯一の愛情をもらえるはずの親から、冷たくされ見下されて怒りをぶつけられて育ったら、自分に価値があるなんて思えないでしょう。
育ててもらったので愛情はなかったはずはないのだけれど、幼児の世界に愛情はあって当たり前だから、与えられなかった怒りと悲しみだけを認識する。
くわえて、私はできそこないの人間だと刷り込まれる。
それが続けば、自分に価値があるなんて思えない人間ができあがる。
大人になって、自尊心や自己尊重感を取り戻す、といっても、どうやっていいのか、何から始めればいいのかわからない。
ネットの記事を読むと、自分に当てはまることばかりだった。
あらためて、私はやっぱり心理的虐待をされていたんだ、と思う。
・意識を飛ばしてぼーっとなる
・意識を飛ばして逃避するので、皮膚感覚が鈍くなる
・自分がないので身体がぐにゃっとしたり、恐れで緊張がつづいたりする
・自分を大切にできない、セルフケアもおざなりになる
みたいな特徴。
なので、これからは自尊心を取り戻していきたい。
自分で自分を価値がある、と思える人間になれるように。
人間としての尊厳を取り戻すリハビリ。