論述対策(いじめ)
この記事の目的
この記事では、私が作った論文の模範解答を載せていきたいと思います。
教員採用試験の指導の先生から合格論文とお墨付きをいただいています。
問題(いじめ)
青少年のいじめ問題は、依然として大きな社会問題です。いじめ防止対策推進法も制定され、小学校におけるいじめの根絶は喫緊の課題となっています。
あなたは、いじめ問題について、どのような認識をしていますか。そして、根絶のためにどのような取り組みをしていきますか。(600字程度)
回答例
いじめは、重大な人権侵害であり、 命の危険にもつながる。いかなる理由があっても許されるものではなく、根絶しなくてはならない。私は、いじめ根絶のために以下の取組をしていく。
1.未然防止としての児童全体への働きかけ
いじめは、被害者、加害者、観衆、傍観者、で構成される集団的な問題である。したがって、日頃の教育活動を通じた児童全体への働きかけを通して、いじめの未然防止に努める。学習指導要領では、「学習指導と関連づけながら生徒指導の充実を図ること」とある。特別な時間だけでなく、毎日の授業、掃除や給食などの教育活動の中で、児童が違いを認め合い、思いやりのある行動を取れるよう習慣づけていく。学校を児童1人1人にとって居心地の良い場所にすることで、いじめの未然防止に努める。
2.関係者との連携の充実
他の教員や管理職、保護者、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、警察等と連携しながら、いじめ対策に組織的に取り組んでいく。日頃からコミュニケーションを図り、連携して「いじめのおこりにくい学校作り」を行う。いじめを発見した際には1人で抱え込まず、関係者と相談しながら対処を行っていく。
私は、「いじめの起こりにくい学校・学級はどのようなものか」ということを自身や児童に問いながら日々の教育活動に取り組むとともに、いじめの早期発見と対処のために児童や関係者と日頃から信頼関係を築いていく。
回答のポイント
「いじめは人権侵害」であって「根絶しなくてはならない」という強い姿勢を見せること。
いじめが起こってからの個別対応だけでなく、いじめのない「居心地よい学級づくり」で未然防止に努めること。
自分だけで抱え込まず、関係者と連携していじめ問題に取り組んでいく姿勢を見せること。