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スマートフォンOSの国内シェアトップは? 〜OSの話〜

7月に入ってからiPhoneの値上げが話題になっていますね。Appleストアでは1日から、ソフトバンク(ワイモバイル)では13日から、NTTドコモとKDDI(au、UQモバイル)は15日から。

この円安にしてはまだ安い方だとの見方もあるようですが、それでも高いですね〜。なのに割賦だと安く見えてしまいます笑

日本ではiPhoneとAndroidスマホを使われている方が多いのですが、国内シェアはどちらが多いでしょうか?答えは本文中で^^

OSとは何か

さて、iPhoneとAndroidスマホの明確な違いは「OS(オーエス)」です。

OSとはオペレーティングシステム(Operating System)の略で、パソコンやスマートフォンを動かすために無くてはならない「基本ソフトウェア」です。Windows、MacOS、ChromeOS、iOS、Android、BlackBerry、Linux、Ubuntu、などなど、多く存在しています。

iPhoneのOSはiOS(アイオーエス)、AndroidスマホのOSはAndroid(アンドロイド)と言い、これらは現代のスマートフォンOSの代表格です。

一方、スマホのアプリやパソコンのソフトなどは「応用ソフトウェア」です。OSに合わせて作られ、OSが無ければ動かすことはできません。例えば、iPhoneでAndroid用のアプリを使用することは出来ませんので、iPhoneはiPhone用のアプリストア(App Store)から、AndroidスマホではAndroid用のアプリストア(Google Play)から、アプリを取得する必要があります。

参考までに、パソコンに使われるOSについても触れてみます。
世界的トップシェアは、マイクロソフトのWindowsです。そしてMacBookで知られるApple社のMacOSも長年愛用者が多いですね。最近はGoogle社が開発したChromeOSも増えてきました。

日本のスマホOSシェア

さて、スマートフォンOSの国内シェアを見てみましょう。
イギリスのKANTAR社による調査データを参考にしますと、次の通りです。

2021年3月時点 by KANTAR

10年前の2012年3月時点では、iOS(iPhone)が73.9%と圧倒的で、Androidが25%、Windows0.3%、その他のOSが0.8%と続いていました。

2022年3月時点 by KANTAR

10年経った2022年3月時点では、Androidが56%、iOS(iPhone)が44%と、近年Androidがやや優勢です。(グラフには表れていませんが、Windowsなどのその他OSも使用されています。)

10年間でAndroidの勢いが増していますね。最近はiPhoneからAndroidスマホへのデータ移行が簡単にできる、というCMも見かけます。

参考:
以下のサイトで各国のシェアも見ることができますよ。
Smartphone OS Market Share (PC閲覧推奨)

Androidはなぜ勢いがある?

私はiPhoneユーザーで、まもなく10年が経ちます。
iPhone5が発売された2012年9月に入荷が待ち切れずiPhone4Sを購入したのが始まりですが、当時はAndroidスマホは不安定な印象でしたので購入に前向きではありませんでした。しかし最近のAndroidスマホは動作が安定していることはもちろん、画面も大きく、企業努力で魅力的な機種がどんどん登場しています。

AndroidOSの強みは、オープンソースであることが挙げられます。オープンソースとは、ソフトウェア(ここではOS)を構成しているプログラム(ソースコード)が無償で一般公開されているものを指します。 
通常、開発したソフトのソースコードは企業秘密として公開することはありません。公開することで真似されて類似ソフトや改造したものが出回る危険性もあるからです。

iOS(iPhone)はOSから機種までApple社により独占的に開発されています。

AndroidOSを開発したGoogle社では膨大な経費がかかったはずですが、オープンソース化することにより、長期的な目線で利益を得られることを見込んだと言われています。実際に、世界中の各メーカーが続々と開発しており、利益にも繋がっていると見られます。
その一方で、AndroidOSのソースコードを基に別のOSを作り上げ利益をあげているメーカーもいるようです。ソースコードを参考にすることでコストカットに繋がるため、安価で販売することができます。Google社ではこの代償も見込んでいたのでしょう。

iPhoneも根強い人気

Androidが勢いがあるとはいえ、iPhone人気はまだまだ続く見込みです。

MMD研究所がスマートフォンを所有する18歳~69歳の男女10,000人を対象に、2022年4月に行った調査によると、10代20代ではiPhoneの方が圧倒的に多い状況です。
10代男性は70.1%、20代男性は57.0%、10代女性は84.1%、20代女性は70.2%がiPhoneです。

現在メインで利用しているスマートフォン(性年代別)by MMD研究所

また、株式会社NEXERが運営している「スマートフォンPLUS」が2022年5〜6月に行った調査によると、全国1500人の男女のうちiPhoneを使用している人の9割以上が、「今後もiPhoneを使い続けようと思いますか?」の質問に対して「はい」と回答しています。

今後もiPhoneを使い続けようと思いますか? byスマートフォンPLUS

ただ、気になるのはその値段。
iPhoneを使い続けたい人もAndroidへ移行を検討している人も、値段高騰やAndroidとのコスパ比に触れています。

冒頭に触れたiPhoneの値上げは、iPhone離れに拍車がかかりそうですね。この先10年後のOS国内シェアはどうなるのでしょうか。目が離せません。


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