男と女のプロレス?コメディダンス?【Daggering】
レゲエダンスで知っているダンスはありますか?
腰を回すWiney(ワイ二ー)や、腕と腰を横に動かすWillie Bounce(ウィリボンス)が有名で、チョコレートプラネットの松尾さんがレゲエダンスネタで踊る時の動きですね▼
では、Daggering(ダガリン)は知っていますか?
ずばりS〇Xを表したダンスのことで、2000年代後半から広まりDeejay(レゲエ界ではラッパーのこと)たちもここぞとばかりにDaggeringが踊れる直球下ネタ歌詞の曲をリリースするが、子供に悪影響ということでジャマイカ政府の規制が入ったことがある。
しかし、パーティーでは非常に盛り上がるため今や定番のダンスとなっている。
先日記事にしたVybz KarelはDaggerinという名のコンドームを発表したこともある。
ジャマイカの日常的なイベント開催場所は路上▼
それまではGyal Tune(女性の為の曲。セクシーな曲)が流れると女性メインのダンスタイムとなっていたが、Daggaringが流行すると男性ダンサーと一緒に踊るようになっていき、踊る場所が階段、屋根、木に登ったり(0:28〜)、車のバンパー、自転車に乗りながら(0:53〜)、女性のお尻の上に男性が乗るなどなど。
日に日にアクロバティックになっていった。
即興で踊ることが多く、男と女どちらがボスるか(盛り上げる)を対決をしている様は正にプロレス。
ぜひ笑って見て欲しい▼
Daggaringの盛り上げ方や魅せが上手いダンサーが、Shelly Belly(シェリベリー)▼
ShellyBellyは、レゲエ界で数十年トップを走り続けている有名なメンズダンサーで、様々なDeejayの歌詞にも名前が出てきたり、自身が作ったダンスもいつくもありウサイン・ボルトが北京オリンピックで踊ったダンスがShellyBellyが作ったダンスだった。
実は来日したこともありその際にテレビ東京「YOUは何しに日本へ」が密着取材している。
ジャマイカのキングストンでは外を歩けば昼夜問わずあちこちからレゲエが流れているためレゲエ好きには天国のような場所。
気がつくとPV撮影が始まっていてることも。
撮影中、子供がボンボクラー(やべぇ!)と叫び、おじいちゃんはガン見するなんてことは日常茶飯事(笑)▼
ダンスホールレゲエは、曲から生まれるダンスもあれば、ダンスから生まれる曲もある。
ただ曲を聞くだけではなく、
この曲はどんな歌詞で、男性・女性ではどんなダンスを踊っていてるかをチェックするとより深く楽しめるはず。
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