リスキリングやリカレントに教育訓練給付を上手に使おう📚
こんにちは。
メタップスHDでre:shineと人事労務を担当しているフリーランス・イケダ(@m_ike)です。
2023年11月に決定された『デフレ完全脱却のための総合経済対策』の中に、リ・スキリング(教育訓練給付拡充、在職中の非正規雇用者支援、企業・大学の共同講座等)が盛り込まれ、また先月、5月10日には、教育訓練支援給付金制度が、2027年3月(令和8年度末)まで再々延長となることが決定しました👏
こういった国の後押しもあり、『リスキリング』や『リカレント』が活発になってきています。
今回は、リスキリング・リカレントに雇用保険の教育訓練給付制度を利用して、お得にスキルアップをしちゃいましょう!というお話です。どんな講座があるの?給付金はいくらもらえるの?制度を使うための条件は?などをチェックしてみましょう👇
リスキリングとリカレントってなに?
今年に入ってよく耳にするようになったこの言葉。その意味は?違いは?🤔
定義だけではちょっと❓ですね……。
いろいろな考え方がありますが、私・イケダの解釈では、リスキリングは企業が自社の従業員に対して学ぶ機会を提供することを目的としているのに対し、リカレント教育は、従業員が自主的にキャリアアップのためや知的満足(文化・教養)のために学ぶことを指していると考えます。また、リスキリングが比較的短期的な期間で行うに対して、リカレント教育は長期間学び続ける(働く、学ぶを繰り返す)という違いもあります。
詳しいリスキリングとリカレントの違いや、注目されるようになった背景などは『日本の人事部』さんの記事が参考になります👀
専門的に学ぶためには、お金もかかります💰 ここからは国の支援制度の一つの教育訓練給付を活用して学ぶ(リスキリング・リカレント)を詳しくみていきましょう。
教育訓練給付制度ってなに?
聞いたことがあるけど使ったことはない……という方が、多いのではないでしょうか?
雇用保険に加入または加入していたのが要件なんですね👀
離職後など就職活動中に使われるイメージが強いですが、実は在籍中にも活用できる制度なんです。
雇用保険の制度の一つ
毎月の給与から雇用保険料が控除されていますね💰
この保険料を元に運営され、次のような給付や事業を行っています。
①失業等給付
・基本手当(失業手当)や再就職手当などの給付
・雇用継続給付(介護休業給付など)
・教育訓練給付 など
②育児休業給付
③雇用保険二事業
離職したときに失業手当を受けたことがある方もいらっしゃるかもしれません。しかし同じ会社に勤めていたり、切れ目なく転職をしていたりすると、雇用保険を払っているのに、何の恩恵も受けたことがないなってことがありますよね?
そんなアナタ!『教育訓練給付』が受けられる講座で学んで、雇用保険を活用しましょう✨
教育訓練の種類は?
給付金の対象となる教育訓練は、レベルに応じて専門実践教育訓練、特定一般教育訓練、一般教育訓練の3つに分けられ、対象となる講座は約16,000講座もあります😲
どんな講座を選ぶ?
ご自身の状況に応じて、受けたい講座・受けられる講座を選びましょう。
現在の職業のスキルアップにつながる講座・新しいチャレンジになる講座・語学や好きなことを深く学べる講座。検索しているだけでワクワクしてきますね😊
教育訓練給付制度が使える講座はこちらから検索できます💻
給付制度を受ける資格があるか確認
重要ポイントです!
教育訓練給付を受けるには条件を満たしている必要があります👇
条件満たしているか分からない・不安だという場合は、ハローワークへ支給要件照会を行いましょう。電子申請(e-Gov)による照会(支給要件照会で検索)も可能です💻
いくらもらえるの?
どの訓練を受けるかで支給上限が異なります💰
専門実践と特定一般は、事前にキャリアコンサルティングを受ける必要があるので要注意です。
例えば 第四次産業革命スキル習得講座の『ジーズアカデミーTOKYO LABコース』を受けた場合🧮
受講費用 770,000円
受けられる給付金
・受講費用50% 385,000円
・一定の要件を満たしている場合 追加20% 154,000円
合計 539,000円
結果 231,000円で受講できることになります✨
追加20%(計70%)の要件がちょっと分かりにくく「転職しないとならないの?」と思ったのですが🤔
ハローワークに聞いてみたところ📞「在籍している会社で雇用保険に加入したままで、訓練終了後に追加20%が受けられます」とのことでした。
受けられるタイミングを整理するとこうなります。
実際のジーズアカデミーさんコラム・フルタイム総合LABコースも参考に👀
手続きは難しい?
申請は自分自身で行う必要があります。
専門実践教育訓練と特定一般教育訓練は、受講前手続き(訓練前キャリアコンサルティングを受ける・必要書類をハローワークへ提出する)を受講を開始する日の原則2週間前まで(2024年4月1日から緩和)に行います。
支給申請は教育訓練の受講修了日の翌日から起算して1カ月以内に行う必要があります。専門実践教育訓練については受講中(受講開始日から6カ月ごとの期間)も申請を行いますので、注意が必要です。
必要書類など手続き詳細は、ハローワークで確認するか、講座を開講している運営会社に確認しましょう。くれぐれも事前申請や申請期限に遅れないようにご注意を! こちらも電子申請(e-Gov)が可能です💻
それぞれの教育訓練制度について、もっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください👀
雇用保険法等の一部改正により給付率上限が70→80%に!
5月10日に雇用保険法等の一部改正が成立し、今年2024年10月から教育訓練給付金の給付率が条件付きで10%引き上げられることとなりました👏
また、教育訓練支援給付金は2025年4月から給付率が80%から60%に引き下げとなるものの、2027年3月(令和8年度末)まで継続となりました。
どんな勉強をするにしても、やり遂げることが大切です。
教育訓練給付制度を使う場合、中途半端に止めてしまうと給付金が受けられず、お金だけ払ってスキルを得ることもできなかった……となってしまうことも😢
専門実践以外にも魅力的な講座がたくさんありますので、自分のスキルやレベル、本当に学びたいこと、勉強に充てられる時間をよく見極めてから申し込んでくださいね✨
イケダはファイナンシャルプランナーの勉強をしてみようかなと思案中です。またはイタリア語(その前に英語かな……。)
re:shine(リシャイン)というフリーランスや副業の方向けのお仕事のマッチングサービスを運営しています。ぜひこちらもご覧ください。 🙇🏻♀️