雇用保険に加入していない人の『リ・スキリング』はどうしたらいいの?
こんにちは。
メタップスHDでre:shineと人事労務を担当しているフリーランス・イケダ(@m_ike)です。
前回のnoteでお伝えしたハローワークの教育訓練給付は、雇用保険の加入者または加入していた(離職から1年以内)ことが利用要件になります。では離職から1年を超えてしまった人やフリーランスの人などが受けられる公的支援制度はないのでしょうか?🤔
今回は、就職を目指す方であれば、ハローワークのハロートレーニングを使って自主的な『リ・スキリング』が可能!というお話です。
ハロートレーニング聞いたことありますか?
雇用保険に加入している会社員が受けられる『教育訓練給付』は、耳なじみがあると思いますが、ハロートレーニングについて、私も今回調べてみて詳しいことを知りました👀
雇用保険に加入していないフリーランスの方が使うことのできる制度は『求職者支援訓練』になります。
では、もう少し詳しく見ていきましょう👀
どんな人が受けられるの?
働こうとする方、働く方すべてが対象です。
フリーランスの方、自営業の方、主婦の方、就職が決まらないまま学校を卒業した方などで就職を希望する方などが受けられます。
具体的には下記の要件を満たす必要があります。
ハローワークに求職の申し込みをしていること
労働の意思と能力があること
職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと
※フリーランスを継続する意思のある場合は、ハロートレーニングは受けられませんので注意が必要です。
費用はかかるの?
まずは気になる費用について💰
ハロートレーニングは基本的に無料で受講することができます(長期コースについては受講料が発生することがあります)。受講費以外のテキスト代や試験の受験料などは自己負担となります。
民間のスクールなどに自費で通う場合に比べて、かなり費用を抑えてスキルアップを目指すことができます。
また、会社員が受けられる教育訓練給付は自己負担があり、先に自分で支払ってから講座終了時や資格取得時に給付金申請を行います。最終的に20%~最大70%の給付金を受けられますが、ハロートレーニングは無料✨
これは最大の魅力ポイントですね!
どんな講座があるの?
受講期間は、2カ月から6カ月間のコースが多くありますが、1年から2年間の長期コースもあり、長期コースの中には、費用のかかる有料のコースもあるため、しっかりと調べて自分に合ったコースを選択しましょう。
例えば、職業訓練検索を以下の要件で検索してみると9件ヒットしました。
・コース種別 求職者支援訓練
・エリア 東京
・想定する分野 IT分野
基礎コースと実践コースがあるので、詳細から訓練対象者の条件を確認しましょう。
eラーニングコースもありますが、訓練対象者の条件があります。ご自身が該当するかどうか最寄りのハローワーク(電話相談可)で確認を行いましょう。
例えば、JavaによるWebシステム開発科(eラーニングA)の場合の条件は👇
少し分かりにくいので整理すると
育児、介護中の者
居住地域に訓練実施機関がない者
在職中の者等、訓練の受講に当たり特に配慮を必要とする者
の1〜3のいずれかに該当し
自宅にPC等の情報通信機器があること
通信費の負担ができること
PCの基本操作ができること
という条件を満たす方は、eラーニングでの受講が可能になります。
手続きは?
最寄りのハローワークで求職申し込み・職業相談後、受講の申し込みを行い、選考試験に合格する必要があります。受講の申し込みから受講を開始するまでの期間は、おおよそ1カ月半~2カ月程度かかります。
また、人気の講座は応募倍率が高かったり、講座の開始日や開講日はコースによって異なりますので、事前に計画をしっかり練っておく必要があります👇
選考試験は、主に面接試験と筆記試験があり、合格しないとその訓練は受けられませんので、ハローワークでの求職申込時や職業相談の際に、どんな準備をしておけばよいかなど、確認するようにしましょう📝
直近の応募スケジュール
募集期間 7/24~8/7
講座開始 9/10
今から、自分が学びたい講座はあるかどうか、訓練の時間帯や期間などチェックをしてみてください!
生活費に困るので受講できない……😢
訓練はオフラインで行われることが多いです。終日・午前・午後と訓練時間がありますが、一日4~6時間程度の訓練があり、訓練会場までの移動時間も考えなければなりません。その時間はお仕事ができなくなりますから、そもそも生活費に困ってしまい受講できない…となる方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には職業訓練受講給付金の制度があります💰
職業訓練受講手当:月額10万円
通所手当(交通費手当):自宅から2㎞以上の距離があり、電車やバス、車などを利用する場合に受けられます
ただし、支給要件の8つを満たす必要があるので、該当するかどうかこちらから確認をしましょう。
自治体による支援制度
ハローワークによるリスキリング・リカレント支援の他にも、自治体による支援もあります✨
ハロートレーニングやお住いの自治体による支援制度を活用して、リスキリングをはじめてみませんか?
re:shine(リシャイン)というフリーランスや副業の方向けのお仕事のマッチングサービスを運営しています。ぜひこちらもご覧ください。 🙇🏻♀️
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