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【映画記録】グラディエーターⅡ

こんなにど真ん中どストレート貴種流離譚も久しぶり。
ストーリーはシンプルながら味わい深い、
老舗の中華蕎麦のごとき一本。

スタッフ・キャスト

スタッフ
監督
#リドリー・スコット
脚本
#デヴィッド・スカルパ
キャラクター創造
#デヴィッド・フランゾーニ
原案
#ピーター・クレイグ
デヴィッド・スカルパ

キャスト
#ポール・メスカル
#デンゼル・ワシントン
#ペドロ・パスカル
#コニー・ニールセン
#ジョセフ・クイン
#フレッド・ヘッキンジャー

短評

公開から24年を経て描かれる、【グラディエーター】のその後。
物語の構成がほとんど同じにもかかわらず、
決定的に異なるスジがありどんどん惹き込まれる。
さすがリドスコ御大、天晴です。

所感

タイトルからはじまる【2】

冒頭、前作のハイライトを油絵タッチで振り返り
タイトルの【GLADIATOR】が映し出されます。
そしてI(アイ)が二つに分かれ、【GLADIIATOR】になるんですね!
もうタイトルの出し方がカッコ良すぎる!

ストーリーもとにかく【2】
夫婦、奴隷とその主人、
倒すべき敵役は二人、あの鎧の馬も二頭
そして最低最悪なローマ皇帝は双子!

主人公がローマに向かう途中では、ロムルスとレムス像まで登場。
神話ではロムルスとレムスがローマを建国したそうです。
(この双子の行く末は劇中の最低ローマ皇帝と同じ)

世界史の教科書で覚えている方も多いであろう
ロムルスとレムス

ロムルスといえばエイリアン。
リドスコ御大、はやくエイリアン撮りたいんだろうな。

キャラが立ちに立ちまくる漢たち

まずは主人公ハンノ、またの名をルシアス(ポール・メスカル)
けっこうゴツく見えて、ハンノとメスカルはほぼ同い年。
キャリアの浅いポール・メスカルが演じるのもまた良き。
180cmあるそうですが、
おそらくわざと身長を低く見せるように撮っています。
小さい(小さく見える)体躯から立ち上るオーラや、
発される怒りのエネルギーが他を圧倒していく爽快感。
前作のマキシマスとはまた違った魅力満載です!
(少年ジャンプの主人公感がすごい)
他の作品全くおさえられてないので、これから観ようと思います!

重要なキーになるのがローマの大将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)
前作のマキシマスにやや近い役どころですが、
なんせペドロ・パスカルですから超お人好し。
物語はハンノがアカシウスへの復讐を果たすのがゴールのため
「え?このお人好しがハンノとやり合うことになっちゃうの?」と
観てるコッチは気が気じゃない。
この人がいないとなんの緊張感もカタルシスもないわけです。
ちゃんと妻ルッシラに協力するし人望もあるいい男。去り際もまた良し。
ありがとうアカシウス。ありがとうペドロ・パスカル。

あたまから全能感しか漂っていないのが
マクリヌス(デンゼル・ワシントン)
ハンノを買った奴隷商であり、やたら金持ちの謎の男。
ハリウッドの兄貴分デンゼル・ワシントンが演じているため
前作のプロキシモに当たる、なんだかんだイイキャラクターかと思いきや
野心が人の形をしたような男でした!
ただ、人当たりもいいうえに馬を駆る姿のなんとカッコいいこと…!
衣装も全部いい!
ちょいとズルくはないですかデンゼル・ワシントン。

続編としての完成度

念の為前作を見返してから鑑賞しましたが、
冒頭の復習コーナーもあるので前作未見でも楽しめます!
しかしながら、マキシマスが生きた証がそこかしこに出てくるので
個人的には前作を観ておくと隅々まで楽しめるかと。
何しろ面白いので前作もオススメ。
あまり触れませんでしたが前作含めて三人登場する皇帝も
最低でありながら哀愁があって良い!

また、良い続編は前作の価値を上げると思いますが
これはまごうことなき良い続編!
しかもどちらから観ても面白い!
そういった意味では続編であるとともに、
二つで一つにも感じられます。

まとめ

久々にとんでもなくお金がかかった歴史スペクタクルを劇場鑑賞し
年に一度くらい、こういった迫力を浴びるような映画体験をしたいものだと
しみじみ感じました。(IMAXオススメです)
劇伴も素晴らしいので、
かかっているうちに是非劇場で!

※画像はIMDbより引用



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