勝率1割の投資と勝率9割のギャンブルの違いとは。
みなさんごきげんよう、アンティークコイン投資家の葉山満です。
今回は、投資とギャンブルの違いについて書いていきたいと思います。
投資が一般的でない日本では、「投資なんてギャンブルだからやってはいけない」と思っている人が大勢います。ですが、投資とギャンブルは全くの別物なので、その理由を解説していきます。
投資は投資家と企業がWin-Winの関係で成功することを目指すものです。投資家はお金を出して見返りを得られ、資金調達した企業はそれを元手にビジネスができるようになるからですね。
一方、ギャンブルだと胴元は儲かりますが、参加者は誰もが得をできるわけではありません。競馬や宝くじの参加者は当たればプラス、外れればマイナスとなってしまいます。
参加者のお金は競馬なら20%以上が、宝くじなら50%以上が胴元に流れる仕組みなので、残りのお金を参加者が奪い合う形になります。ギャンブルで全員がお金を増やし、幸せになるのは理論的には無理なのです。
まとめると、参加者がWin-Winの関係になれるのが投資、少ないお金を奪い合って勝者と敗者に分かれるのがギャンブルです。この違いを見ると、「投資はギャンブルだ」とは言えないはずです。
=投資がギャンブルだと言われる理由=
ではなぜ「投資はギャンブルだ」と言われるのかというと、運用に失敗する可能性もあるからです。今後値上がりする商品や将来有望な企業に目をつけて投資ができれば成功できますが、投資先選びを誤ると投資したお金が減ったり無くなったりしてしまいます。将来のことは誰にも分からず、投資で成功するか失敗するかは予知できないため、「ギャンブルみたいだ」と言われるようになってしまいました。
また、投資がギャンブル的だとされるのは日本の投資事情も背景にあります。投資といえば株式をイメージする方が多いのですが、日本の株式市場はバブル崩壊以降ほとんど低迷しており、まだバブル期の株価には遠く及びません。
アメリカの株式市場の場合、おおむね右肩上がりなので、「株式を長い間持っていれば自然に値上がりしていく」という見方ができます。一方、日本の市場は低迷しているので、「株価なんて上がりっこない」と見えるのです。
そのため、株式を買うタイミング・売るタイミングが非常に上手くなければ儲けが出にくい、上級者向けの市場となっています。このような背景もあり、「投資は素人が手を出すと危ない」という認識から、ギャンブル性の高い取引だと思われているのです。
ですが、これは株式市場の特性であって、投資全般の特性ではありません。既に触れたように、投資先には株式だけでなく、美術品やアンティークコイン、クラシックカーといった現物資産もあります。これらの資産だと、株式とは違って価値が右肩上がりになりやすいです。ギャンブル性が低く、長く保有するほど価値が高まりやすい商品もあるのです。
みなさんにアンティークコインで幸あれ!
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