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夫婦別室から見えてきた私たちの未来
「今日から別々ね」
と始まったわけでもなく、きっかけはひょんなことから。
夫婦別室は良いって聞いてはいたけど、なかなか、きっかけが無かった。
新婚当初からずーっと一緒の部屋。
マイホーム購入後、一緒に寝ていることを義母から指摘されたことも。
「まだ一緒に寝てるの⁉︎」と。
当時は、なんでそういうこと言うかなぁ…感じわるっ!って、思ってたけど、今、考えると義母の気持ちも少しはわかる。
ただ言い方がキツいだけのこと。
いまだに一緒に寝ている実家の両親は、もはやレジェンド⁉︎
身近にそういう夫婦がいるのだから、ウチが、特別だとは思わない。
どちらかと言えば、夫婦同室のメリットを重視していたから。
もともと、夏場のエアコンが得意ではない夫。熱帯夜を除けば、扇風機をガンガンかけて寝るのが好き。風を感じていたいらしい。電気をつけっぱなしで寝落ちしても、平気なタイプ。
私は、エアコンの効いた部屋で朝まで静かに寝たい派。真っ暗にして寝るのが好き。
寝る時の癖は、それぞれ違うのにお互いちょっとだけ我慢しながら過ごしてきた。
諸々の条件を私に合わせてくれていたのは、夫の方になるのだけど…
夏も終わりに近づいた頃、ようやく私たち夫婦に変化の時が。
子どもたちが帰省して、それぞれが2泊して帰って行ったあとのこと。
すぐ片付けるつもりでいた大量の寝具をそのままの状態にしていた…
夫が息子の部屋で漫画を読みながら寝落ち。
もちろん電気はつけっぱなし。
いつもなら、
「こんなとこに寝ないでよぉ〜」って、揺すり起こすところだけど、とりあえず、ベッドで寝てるし、明日は休みだし、まぁ、いいっか!ってことで、電気だけ消して息子の部屋に放置。
この日が、そもそもの始まり。
その晩、久しぶりに熟睡出来たのだ。
隣のイビキで目を覚ますこともなく、
夜中のトイレにも起きず、
『えっ!もう朝⁇』って感じ。
気分は爽快!
ひとりで寝たから⁉︎
半信半疑だったけど、どうもそのようだ。
「ちょっと、このまま別で寝てみる?」
早速、夫に提案してみた。
「オレはどっちでも良いけど…」と。
ならば、このまま継続ということで。
また寒くなったら、元に戻せばいい。そんな軽い気持ちで始めた。
けど、ひとりの自由を知ってしまったら、もう戻れない。
寒くなったら、電気毛布という手があるじゃない。
夫は、息子の部屋にお気に入りの本を持ち込み、電気もタイマー付きに変えた。そのまま寝落ちできる喜びを体感するために。
もう元に戻るなんて言わないだろう。
自由に寝返りも打てるし、イビキはかき放題なのだから。
あれから3ヶ月。
不思議と以前より、くだらない喧嘩が減った。
夫は、これまでより、気持ち早めに寝室(元息子の部屋)に向かう。
夕食後、2人分の食器を食洗機に放り込み、自分だけの空間へ。
夫婦別室にすると、寝具の洗濯や掃除も2倍になるから大変!って、思い込んでいたけど、やってみたら、なんてことはない。難なくクリアできている。
以前より、自分のベッド周りがスッキリ見えるし、部屋が広く感じる。
夫専用の電気スタンドやミニ本棚が、存在しないだけで、ごちゃごちゃ感がない。
何より掃除がしやすい。
もっと自分が使いやすいように模様替えしてみるか…
こうして始まった、私流の断捨離。
一箇所スッキリすると、他の部屋も気になり始め、動き出したら止まらなくなった。
我が家には、子どもたちのグッズがまだたくさん残っている。当然、許可なしに捨てられないので、とりあえず、配置だけ変えてみることに。
夫にも加勢してもらい、大きめの家具も移動。それと同時進行で、物との手放しも実行。
週末は、ほぼ片付け。
それもちょこっとずつ。
若い時のように身体がいうことを効かないので、決して無理はしない。
身体を労わりつつ、かつ、楽しみながら。
私に影響されてか、夫は、趣味の物を少しずつ手放し、必要な物だけを残す作業を始めた。要らないものはショップへ持って行き換金。それを貯めてみんなで美味しい物を食べに行こう!という計画だ。
物の配置を変えたり、減らしたりするだけで、いろんな変化が生まれた。
ウチの中が循環していくのを感じる。
お互いの未来のために…と、ちょっと大掛かりなリフォームもした。
子育て終了後に夫と手掛ける大きな共同作業に意見のぶつかり合いも、時には生じたが、なんとかやり終えた。
とりあえず始めた夫婦別室。
今では、すっかり定着しつつある。
最近では、頼んでないのに寝室にエアコンが付いている。
寒がりの私が、一緒に寝ようよ〜って、言い出すのを阻止するために先手を打っているのだろうか?
いや、そこは、
夫の優しさと素直に受け取っておこう。
今年はどんな年にしようか…
TV放送中の大学駅伝を応援しながら、気持ちを新たにしているところ。
ゆるっと書いているnoteですが、今年もどうぞよろしくお願いします。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございます😊