つまんないAI絵からの脱却?AI絵の活用
この記事の結論は「AI絵」には「意味をもたせる」ことが重要であるということです。また「AI絵が活用できる場面」を考察しています。
AI生成のイラストは未来に向けた新たな挑戦
AI技術の進化により、イラスト制作が格段に簡単になり、多くの人が高品質な作品を手軽に手に入れることができるようになりました。特に、最新のMidjourneyなどは、そのクオリティの高さから、多くの素晴らしい完成品を生み出しています。
しかし、こうしたAI生成のイラストが溢れることで、次第に絵としての価値が薄れ、「つまらないもの」と感じられるようになってきました。
量産されたAI生成のイラストは、多くの場合「何も感じないイラスト」となってしまっています。
イラストに「意味」を与えることで新たな価値が生まれる
このような状況下で、AI生成のイラストに「意味」を与えることが重要だと私は考えます。意味を持つイラストは、自分にとっても、周囲の人にとっても何か感じられるものとなると考えています。
今回は、イラストに「私らしさ」というものをだすアプローチを考えてみました。
生成された絵
全然悪い絵ではないですが、これだけを見ても普通のAIで生成されたイラストに見えます。しかしながら、この絵は私にとってはちょっと意味のある絵であったりします。
やってみたこと
360フィードバックとAIアートの融合
弊社では360度フィードバックを取り入れています。
( https://360do.jp/ を使って実施。とっても使いやすい360フィードバックのツール)
360度フィードバックでは、上司や部下など様々な立場から数値評価やコメントをもらいます。「自分から見た自分」と「他者から見た自分」のギャップを把握し、自己理解を深めることができます。
このフィードバックを基に、ChatGPT(DALLE3)に「360度フィードバックの被評価者みたいな物っぽいファンタジーキャラクターを作成して」と依頼してみました。
▽具体的なプロンプト
(※360フィードバックの結果を読み込ませた上で)
360フィードバックによってもらった評価やフィードバックが記載されています。
この内容をもとに、この人の特徴を説明してください。
また、あわせて、
性格等を考慮して、ファンタジー風のイラストでキャラクター化してください。
すると、以下の説明とあわせて上述のイラストが生成されました。
このように、AI絵のエッセンスに、「私そのものの特徴」をいれることで、
これまで「つまらない絵」と感じていたAI生成のイラストに非常に強い「意味」が生まれたと感じました。
周りの人からも「あー、確かにぽいねー」と共感の声が上がり、そのイラストが持つ価値が大きく向上したと思われます。
まとめ
AI生成のイラストが一般的になる中で、単に高品質な作品を作るだけではなく、その作品に「意味」を与えることが重要と考えます。
私は360フィードバックを活用し、周りからみた私を基にしたAIイラストをつくり、イラストの新たな価値を考えました。
また、360フィードバックの側面としても意味があるのではと考えます。
このような他者からのフィードバックは、人によっては受取るのに苦しみを覚えるなどネガティブに働く側面もあります。
そのような場合に、言葉ではなくイラストで表現される内容は、解釈を和らげるような効果があるのではないかと考えます。AIイラストが活きる場面かもと思います。
「AIでキレイな絵をつくる」ではなく「AIで意味のある絵をつくる」「AIの絵によって価値をつくる」みたいな発想が、今後は大事になってくるのかなーと感じた次第です。