高校生が主催のクリスマスパーティー
先日、Mフラの小学生対象のクリスマスパーティーを高校生が企画して開催してくれました。もともと、高校生の授業の一環で始まったプロジェクト。実際に開催までやってもらえると思っていなかったのでめちゃくちゃ嬉しくて即OKを出しちゃった!そこで、改めてたくさんのことを学んじゃったので備忘録的にしつつぜひ大人の皆さんに少しでも「待ってみる」体験を共有できたら、と思い今日のnoteにしようと決めました。
■準備段階から
極力私からの話は出さずに、高校生が考えてやってみるのを見守っていました。私ができるのは必要最低限な資金提供と全肯定してもらえる場所の提供。それだけでした。メインは高校3年生2人だったのですが、もちろん当日人手が足りない!ということで同級生や後輩にボランティアのお願いをしたり、繋がりのある芸工大生に連絡を取ったりしていました。場所もいろいろ検討して、見にいく必要があるときは車を出して一緒に同行することもありましたが、最終的にいろんな人からアドバイスをもらいながら場所を決定することができました。その場所を借りるにも申請書が必要でそれも2人があっという間に作り上げて提出していました。何事も決まるとすぐに動ける2人。このフットワークの軽さがすごく大事だなって見ていて思いました。なんで動けるのかっていうと、誰かの意見を待たなくていいからなんですよね。自分たちで決めて自分たちで動く。こんな当たり前のこと、つい大人は報告してもらってとか、OK出てから、とか、すぐに動けない状況をつくっちゃうの。すぐに動けるって本当は何においても一番重要なんだって思わされましたね〜。
■当日の動き、その1
当日、子供たちが集まってくるのが午前10時半。高校生と私の集合時間は10時。ここ、大人の方、どう思いますか?「え?間に合う?飾り付けとかするって言ってたよね?」って焦りません?はい、私、焦りましたよ内心こっそりと(笑)でもね〜ここが大人たちの「ちゃんと」の呪縛!なんだって後々わかるんです。風船膨らましたり飾り付けをいろいろ出したりしているうちに30分なんてあっという間で、続々と小学生が集まってきました。どうなるんだろう?ドキドキ←これ私の気持ち(笑)どうなったと思いますか?初めての場所でドキドキしている小学生や知らない高校生や大学生のいる場所にドキドキしている小学生たちと”一緒に”飾り付けを始めたんです!!!!!そういう手があったじゃん!!!!完璧にした状態で「パーティーへようこそ!」だけしか正解を持ってなかった。風船を壁に貼るなんてなかなか経験できないから子供達は楽しそう。なるほどね〜これって大人だと上手く誘導できないやつ、なんですよね。「やらされてる感」を全く与えずにスムーズな声かけってほんとに難しい。
■当日の動き、その2
「クリスマスパーティー今から始めま〜す」的なやつ、いらないんだよね。ってことも今回わかった。飾り付けだいたい終わったね〜からゆる〜っとパーティーに移行していくの。最初はアイスブレイクで自己紹介やったり雪の結晶を折り紙で作ったり。で、一通り終わったら一旦みんなでその場から出て行ったんです。あれ?どこ行くんだ?←私の感想(笑)そしたら、みんなでトイレに行ったんですね。私、保護者の方と一緒に端っこで様子を見ていたので「みんなで一緒に行くなんて学校みたい」って話になったんです。はい、大人の皆さ〜ん、どう感じました?同じように思った?これにはワケがあった。ビルの1角にある場所を借りていたので、トイレがフロアに一箇所しかないので、ちょっと離れていたんです。小学生って恥ずかしさが出てくる年代なんですよね、だから、一人だけトイレ行ってきますって言いづらい子がいるかもしれない、っていう配慮。だったんです。優しいよね〜ほんと、そういところ。これってね、今の子供達には備わっているセンサーなんだと思うんです。大人はさ「自由に行きたくなったら行きなさい」が優しさだと思っているんだけど、実はそうじゃないって思っている子たちもいる。考えさせられまくりです、ほんとに。
■当日の動き、その3
そして最後、これが本当に私の今回の大きな学びでした。時間的に結構長い時間のイベントだったので、「アクティビティの数足りるのかな〜」って私は勝手に心配をしていたんですね、これぞ「ちゃんと準備しなきゃ」からくる心配事。メインイベントが終わった後、まだ時間が結構残ってるんだけどどうやって残りの時間を過ごすんだろう・・・と見守っていたんです。「何やる〜?」って小学生から出た言葉に対して「何やろうか〜」と返す高校生!あぁ、そういうところだ、って目からウロコ。なんでも決めてその通りに時間通りに進めることがイベントの極意だと思っていた。それこそが「ちゃんと」縛りだったんだ。自由でいいんだよ、イベントも。そういうこと。でね、男の子たちは風船でチームに分かれてバレーボール大会始めたり、じゃんけんで負けたら筋トレさせるみたいなことやって大はしゃぎ。女の子たちは工作を始めたり、おやつ食べながらおしゃべりしたり。それが本当に楽しそうで、やらされていないからのびのびしていて、さらにそれを高校生自身も楽しんでいたの。もうね、お手上げでした(笑)私が今までやってきたクリスマスパーティー、そんなのほんと「やらせて」いたものでしかなかった。ちゃんと準備したものをちゃんと時間内で終わらせる、そんなイベント本気で楽しめるワケがない。ワクワクする気持ちって、決められていないことの中に起こるハプニング的なものだったりする。そんなことわかってるはずなのに、イベント=ちゃんと作らなくちゃ、になりがち。
■学びだらけの1日でした
結果的に、私にとっての学びの1日でした(笑)ほんとに刺激をもらって反省して、次の自分に生かしていこう!そう思えるきっかけをもらいました。途中で高校の先生たちも見にきてくださって、お話をしたのですが、高校生の姿から私たちおとなは学ぶことばかりですねっていう話ばかりでした。子供達から教えてもらうことが本当に増えてきている今の時代、大人はやっぱり「黙って見守る」ができた人から、いろいろ学んでいけるんだと思いました。「いや、でもそれじゃ・・・」みたいなこと言ってるといつまでも時代に取り残されていってしまいますよ〜。
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