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今日は、成人の日。

この三連休で、成人式の開催を予定されていた自治体が多いことと思います。

コロナ感染拡大の第六波で広島も早々に蔓延防止措置の対象となり、

成人式の延期やオンライン開催などに変更になった自治体も多いようです。

この日のために、

早くから晴れ着を準備されていたことと思いますが、

せめて、素敵な笑顔とともにお写真に収めて、

思い出に残る素敵な成人の記念日としてお祝いされますように♪

私にとっての成人式は半世紀前になりますが、

この日のために、

父が京都の織物問屋で振袖を準備してくれました。

私はお写真のような黒の総絞りが気に入ったのですが、

父は、黒は玄人さんみたいだと反対で、淡い若草色の総絞りに決まりました。

体は瘦せ型なのにふっくら丸顔の私は、

太って見えるから総絞りの淡い色は似合わないと思っていて、

写真館と神社で写真を撮っただけで、結局成人式には出席しませんでした。

のちに、父には申し訳なかったなとの思いが残っていました。

そんな思いを汲んでくれたのか、

娘が、その着物をとても気に入って、

急遽、成人式には、おじいちゃんが買った振袖を着たいと。

亡くなる数日前だったのですが、

病室の父に、父の選んだ振袖を着た孫娘の晴れ姿を見てもらうことができました。

二十数年前の振袖ですが、

草履やバッグ、ファーのショールや半襟などの小物を時代に合ったものを揃えて、

早朝4時からホテルの美容院でヘアセットと着付け、

写真館で写真を撮り、成人式に出席しました。

私に似合わなかった若草色の総絞りの振袖は、

彼女にはとってもよく似合っていました。

その娘も42歳になり、

父が亡くなって二十数年が経ちました。

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