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現実を見据えた医院経営の極意~倒産増加と向き合うために~
こんにちは、エムカレ学長の佐野です。
今日は、全国で進む倒産件数の急増と、特に歯科医院業界での倒産事例が示す現実について、現場のリアルな視点からお伝えします。勤務医の皆さんがこれから開業や医院継承を考える上で、今後の経営リスクをどう乗り越えていくか、具体的な対策と心構えをまとめました。
1. 経済の現実を見極めろ!
まず、数字が語る現状について。
新型コロナの影響をはじめ、様々な要因で全国の企業倒産件数は右肩上がり。2024年9月時点で、法的整理対象の企業は741件に上っており、これは29カ月連続で前年を上回るペースです。
もしこの流れが続けば、今年の通年倒産件数は1万件を超える可能性があるという厳しい数字。
この数字は、単なる経済指標以上に、今の日本の経営環境の厳しさを如実に表しています。
2. 歯科医院業界の倒産事情~油断は禁物!
特に注目すべきは、歯科医院の現場。
実は、2024年に入って歯科医院の倒産件数が既に23件に達しており、これはかつての最高記録を更新する勢いです。
月ごとの傾向
倒産はほぼ毎月発生。2月、3月、7月には各月5件という数字が出ています。地域の分布
東京、大阪、福岡など主要都市で倒産が散見され、どの地域も厳しい状況が続いているのが実情です。
数字の裏側には、患者数の変動、経費の上昇、競争の激化など、様々な要因が絡んでいるのが現場のリアルです。
このままでは、いつどこで自分の医院が危機に晒されるか分かりません。だからこそ、現実をしっかり直視しておく必要があります。
3. 超大型倒産は警告のサイン!
さらに、気になるのが「超大型倒産」の事例。
負債が10億円以上に上るような倒産が相次いでおり、これは単なる倒産件数の増加とは一線を画す深刻な兆候です。
大口の負債を抱えると、一度の経営判断ミスで取り返しのつかない事態に陥ります。
現場で働く皆さんにとって、この数字は「資金繰りの甘さが致命的なリスクを生む」という、痛いほどの警告です。
4. 開業・継承を目指す勤務医へのメッセージ
これから自分の医院を持つ、あるいは既存の医院を引き継ぐ勤務医の皆さん。
現実は厳しいですが、正しい備えをすれば必ず乗り越えられます。ここで、具体的なポイントを整理してみましょう。
◆ 経営環境の把握とリスクマネジメント
現状を正確に捉える: 経済や業界の動向を常にチェックし、未来のリスクを予測することが重要です。
リスクへの備え: 不測の事態に備えて、しっかりとしたリスク管理体制を整えましょう。
◆ 資金計画の徹底
キャッシュフローの管理: 利益が出ていても、資金繰りが悪ければ危機は必至。初期投資、運転資金、そして予備資金を十分に確保することが鍵です。
専門家の協力: 会計士やファイナンシャルプランナーと連携し、実践的な資金計画を作り上げることが求められます。
◆ 地域特性と市場分析
地域の実情を知る: どのエリアで開業・継承するかは非常に重要です。地域ごとの患者層、競合、経済状況をしっかりリサーチしましょう。
差別化戦略: 独自の強みを活かして、競争の激しい中でも埋もれない医院運営を目指すべきです。
◆ 経営ノウハウと継承体制の整備
経験から学ぶ: 先輩医師の成功例、失敗例は非常に貴重な情報です。実際の現場の声をしっかり取り入れましょう。
継承計画の明確化: 引き継ぐ際は、知識や技術だけでなく、スタッフとの信頼関係や組織体制の再構築が必須です。
5. 最後に
倒産の現実は、私たちに厳しい現実を突きつけています。しかし、現実を直視し、しっかりと備えをすれば、どんな逆境も乗り越えられると信じています。
エムカレ学長として、皆さんには「現実を見極め、確固たる計画をもって挑む」ことを強くお勧めします。
日々の学びと実践を通じて、安定した医院経営を目指していきましょう!
これからも皆さんの挑戦を心から応援しています。
今こそ、未来への一歩を踏み出す時です。
【参考】
ダイヤモンド・オンライン「歯科医院の倒産件数が過去最多!超大型倒産も相次ぐ深刻な事情」
以上、現場のリアルな声と共にお届けしました。
皆さん、
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