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「光る君へ」雑感〜35回

いやあ、全然視聴追いつかなくなってきた。

感想書いておいてから次行こう〜などと欲を出すからいけないのかね。

見てから少し時間が経ってしまって、ドラマガイド本のあらすじをちょっと読んでみようかなという気になった。再視聴ではなく文字で追おうとした。

そしたらねえ、あれ結構実際のドラマと違うみたいなんですわ。

がっつり読んでしまうと印象変わってくるところもありそうだと思って、静かに本を閉じました。完走したあとにでも読む。

今年の目標のひとつが「大河ドラマ完走」なので、見るのはがんばる。つもり。

さて、とりあえず軽く軽〜くの感想だけでも残してみる。

すごくだらだらと書きました。すみません。


まひろちゃんが中宮さまにお仕えすることになったので、後宮の様子が描写されてなんだか楽しい。

相変わらず全体的にはオープンな空間ではあるけれど、女房が御簾の上げ下げをするシーンが好きです。わたしも高貴な方にお仕えして、あれやってみたい。

思ったよりもまひろちゃんの局が大きくて、頻繁に人は通るけれどいいとこじゃんって思ってしまった。

まひろちゃん、公任さんちで先生はしていたけれど、誰か特定の方に毎日会社員みたいに女房として出仕するの初めてだったようで、寝坊してたのは面白かった。

夜中に他人の逢瀬現場に遭遇しかけるのも、知っちゃいたけど描かれるとあの気まずい感じ、面白いや。

メイン業務が「物語の執筆」だから、さらさらと紙に書くシーンが多くて、とてもうっとりしながら見てしまう。好き。憧れてしまった。

筆に硯ではないんだけれど、わたしも机にhocoro(ペン先が万年筆のつけペン)をセリアのペンレストに乗せて、インク瓶と並べてみた。

なお実際にあまり書きものはできておらず、ほぼインテリアである。

まひろちゃんが光る君の物語を書き進めるにつれて、いろんな人に物語が渡り、読まれている様子、感想を言い合っている様子などがとても良い。

やはりこれまでまひろちゃんの身に起きたことや、想像をたくさん盛り込んで、膨らませて物語は作られているようで、特に若紫の帖や、紫の上の生涯についてはいろいろと、本当にいろいろと考えてしまう。

しあわせってなんだろうな、っていうぼんやりしたテーマ。

そして!ちょっと小耳に挟んではいたけれど!中宮さま!かわいい!!

本人も多くは語らないし、事細かに説明があるわけでもないので自分の想像によるところが大きくなってしまうけど、彰子さまってかなり自分を押さえこんで生きてこられたということで合ってるか?

あまりにも大切に育てられてきたに違いないのに……でももしかしたらそのせいで、自分を出せない、出すべきではないとなってしまっていたのだとしたら。なかなか難しいところですね。

そんな彰子さまがぽつりぽつりと、まひろちゃんに本当の気持ちを話せたのはなぜだったのだろう。

突然やってきた、彰子さまサロンでは異質な存在のまひろちゃんが、うまいこと彰子さまの心を開かせるお話だったね。

光る君の物語(と作者のまひろちゃん)がうまいこと帝と中宮さまをつなげたって感じだった。

物語の中の人物と、現実の自分に「似ているところがある」と共感できてしまうことについて。物語を読むことによって様々に我が身を思うこと。そんな描写がとても良い。

書くことで救われるという話もあり、読むことできっと救われる人もいるんだろうという考えにも及び、物語っていいよなあ、読書っていいよなあ。いや、書き綴られたものに限らず、いろいろな作品というものがそういうものであるよなあ、としみじみした。

現実の人にであっても、物語上の人にであっても、他人と自分を重ねることによって誰かを思いやる、というのは生きるうえでとても大事なことなのだろうな。

一方で共感できないこともいっぱいあって、わかりあえないからこそ人なんだって実感するところもあるよね。

「人ってこういうものなのかな」の引き出しが増えるほど、個人的には生きるのが楽になる気がしている。だから考えることって大事だと思う。

ところで道長はさあ、まひろちゃんが出仕したことでさあ、まひろちゃんにひょいひょい気軽に会いに行けるようになってよかったよね、ほんとにね。なんだあいつ。

やっぱりずっと大切な人として想い合っているの、なんだかずるい感じ!

あとこのあたりは、斉信殿が面白くて良かったです。がんばれ!応援したくなる。

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