俳句 小田島渚
水輪
十月や鐘鳴り渡る雨の街
月になれずつぎつぎ貌となる水輪
流星のたてがみまでも死が覆ふ
しろがねの鳥を生みたる冬の水
藁を足す夜の馬房や息白し
あをぞらの果実もぐかに氷柱折る
少年の触るるものみな凍蝶に
ここから先は
0字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju
文藝春秋digital
¥900 / 月
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…