ギフテッドは社会的弱者 中野信子
ギフテッドを巡る議論はかまびすしい。自分が当事者であるわけでもないのに、ギフテッドを活かす教育体制を整えよ、という声が盛んに聞かれる。その議論の声に比して、当人たちの希望は、大きく聞こえてくる様相にはない。ひょっとしたら、普通に暮らしたい、という願いを持っているのかもしれないところを、なぜか彼らの自発的な声よりも先にまず国のために活かされることが幸せであるはずという前提が無条件に規定されてでもいるかのように話が進められているように見えなくもないが、私の理解不足だろうか。
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