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【ダイジェスト版】森健×鈴木エイト「新聞・テレビが報じない〈安倍元首相暗殺と統一教会〉」

◆旧統一教会と政治の繋がりとは

 文藝春秋digitalのオンライン対談イベント「新聞・テレビが報じない〈安倍元首相暗殺と統一教会〉」が、2022年8月9日に開催されました。

 この日の約一カ月前の7月8日、奈良市内で参院選の遊説中だった安倍晋三元首相が銃撃され死亡するという事件が起きました。安倍元首相と統一教会とのつながりが犯行の動機だったとする容疑者の供述から、統一教会と政治の世界との関係性がいま世の中で問われています。文藝春秋digitalウェビナーでは、ジャーナリストの森健さんと鈴木エイトさんが、今回の事件と統一教会との関係、そして統一教会の実態について迫りました。

 二人が最初に語ったのは「新聞・テレビがこの事件を報じないのはなぜか?」というテーマについて。森さんは「NHKは山上方面は扱っているが、なぜか旧統一教会方面は非常に薄い」と指摘。鈴木さんは「NHKの記者に聞くと『取り扱うならちゃんと取り上げたい』と話していました。今はその調査をしているという段階という気もしています」と語りながら、その一方で、旧統一教会の問題についてはこれまでも現在も十分に報道されていない現実への違和感に触れました。

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 また今回の事件の容疑者である山上徹也(41)の人物像について。鈴木さんは、「山上容疑者と同様の宗教二世たちがこの事件に共感を覚えてしまうことを懸念していたが、実際には宗教二世たちの間では必ずしもそのように受け止められているわけではない印象も感じている。けれど気がかりなのは、山上容疑者の事件を単純に精神異常者による突発的な犯行として、裁判にもかけられずに片付けられてしまうかもしれないこと」と語るなど事件の収束の方向について強い懸念を示していました。

 森さんは山上容疑者に借金があったとする警察の捜査情報の公開に関して、人物像について誘導するような恣意性を感じたとも指摘しています。

 そのほか二人は、旧統一教会が政治に与えている影響や、さらに長年に渡り取材し続けてきた鈴木さんだからこそスクープできた、旧統一教会系政治団体「国際勝共連合」会長の梶栗正義氏の講演映像にも触れており、必見です。梶栗氏の映像はイベントの中でも公開しています。

 「旧統一教会の教義はあまり知られていませんが、強烈な反日思想が背景にあります。日本の政治家に近づく一方で、「その国(日本)の指導者を教育して打ち負かせ、と幹部に命令しています。日本は韓国に尽くさなくてはいけないという教えが裏にあります」と鈴木さんは警鐘を鳴らしています。

 約1時間半の番組は「文藝春秋digital」の会員登録(月額900円)おこなうことで視聴が可能です。

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