俳句 生駒大祐「紙と雨」
紙と雨
声に振り向けば柱や夏の朝
卯の花腐し紙にして汝を持ち歩く
水崩れ落ちて断崖額の花
夏曇天造花に佇てば贋の香
百日紅街へ歳月降り注ぐ
飲む針の数にたぢろぐ夕立かな
軋む音して今日了る枇杷の種
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