佐藤健太郎 セレンの1日あたり必要量 数字の科学
1935年、中国の黒竜江省克山県の貧困な農家を中心に、筋肉痛や心筋障害を主な症状とする風土病が多発した。当初は一酸化炭素中毒やウイルス性疾患など様々な説が唱えられたが、やがてこの病気はセレンという物質の欠乏によって起きることが判明した。克山県一帯の土地はセレンの含有量が少ないことが判明しており、このため地元の農作物ばかりを食べているとセレン不足に陥るのだ。
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