俳句|なつはづき
呼吸
野良猫に名前を付けて月涼し
金魚くるりビューラーの口半開き
ささやきが胸まで落ちて風薫る
遠雷や鏡の顔にふと触れて
海の日の象ざぶざぶと洗われる
水海月キスしたあとの浅い呼吸
きっぱりと向日葵の立つ平和なれ
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