![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47988071/rectangle_large_type_2_f21ce67ad36e1cd64ad3f96d27da9330.jpg?width=1200)
フランス歴史界でも模索されていた「トンデモ史観と専門主義の中間」|辻田真佐憲
★前回の記事はこちら。
※本連載は第3回です。最初から読む方はこちら。
『思想』3月号の特集「ナショナル・ヒストリー再考」を読んで、大いに刺激を受けた。ここで示されているフランスの現状を、ざっくり要約すればこうだ。評論家やジャーナリストが書いた愛国主義的な歴史本(『フランス人であることの誇り』『フランスの魂』『情熱的なフランス史』など、いかにもなタイトルが並ぶ)が広く受け入れられている。そのいっぽうで、専門化と細分化が進んだ歴史研究の成果は、ますます一般読者に届かなくなっている――。まるでどこかで聞いたような話ではないか。
ここから先は
3,218字
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54742002/profile_a2d1bc9047964b0b316ead227fc29140.png?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju
文藝春秋digital
¥900 / 月
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…