同級生交歓|神奈川県立小田原高校 昭和39年卒
人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。
神奈川県小田原市 小田原高校にて(撮影・杉山秀樹)
(右から)
富士ゼロックス元会長
山本忠人
実践女子学園校長
石野郁也
弁護士
細谷義徳
関電工特別顧問
山口学
「冠たる伝統うけつぎて」という歌詞から始まる応援歌のとおり、明治33年に神奈川県第二中学校として創立。今年120年を迎える歴史と伝統、卒業生の“絆”の強さが誇りの小田原高校第16期(昭和39年卒業)の面々である。
山本君は、在校時は男声コーラス部の部長として活躍。当時は人前で歌おうという男子は少なく、部員集めが大変だったようだ。山梨大学卒業後、富士ゼロックスに入社。販社であった会社をメーカーに転換するのに貢献し、社長、会長を務めた。現在は山梨大学客員教授のかたわら、スキーやクルーザーでの釣りを楽しんでいる。
石野君は地理部に所属し、夏休み中に房総・伊豆半島の現地巡検を楽しみ、充実した高校生活を送っていた。早稲田大学卒業後、神奈川県内の高校の教頭、校長を歴任。現在は実践女子学園中学校高等学校の校長として活躍している。
細谷君は高校在学中から秀才肌で、東京大学法学部在学中に司法試験に合格し弁護士登録。その後、米国のロースクールを経て、敬和綜合法律事務所にて弁護士活動で活躍している。現在は、昔からの趣味である音楽、特にジャズやモーツァルトの音楽を聴きながら、充実した生活を送っている。
私山口は在学中、バレーボール部に所属。その経験が社会に出てからも活きて、職場の枠を超えて多くの友を得られ、“大切な財産”になっている。法政大学卒業後は東京電力を経て、関電工社長・会長に。現在は全国私立高等学校バレーボール連盟会長として全国を飛び廻っている。
いずれにせよ、“同窓の絆”のもと、各地域で同窓会が活動している。小田中・小田高東京会は、毎回数百名のOBを集めて親睦をはかっている。今後もより多くの後輩が集い、“小田原”の地をさらに盛り上げてほしいと願う。 (山口)
(2020年9月号)
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