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クイズ「私は誰でしょう?」小さな大物
【ヒント】
第144回芥川賞を受賞。「文学の名門」に生まれた作家といえば?
皆さん、分かりましたか? 答えは……
◆朝吹真理子
あさぶき・まりこ 1984年12月19日生まれ 作家
Photograph by Atsushi Hashimoto
「小学生の頃は友達がいなくて、いつも肩に乗っていた竜に話しかけていました。羽とヒゲが生えている、私だけに見えていた想像上の竜です」
瑞々しい感性は、天性のものなのかもしれない。それは今回紹介する12点の写真からも感じられる。
「昔から変身願望があって(笑)。性別を男や女に固定するのではなくて、自分の内側に持っている男性性と女性性を%のように捉えて、日によってその割合を変えられたら良いのに……と思っています」
2009年『流跡』でデビュー。2011年、『きことわ』で芥川賞を受賞。デビューから10年となる昨年、自身初のエッセイ集『抽斗のなかの海』を上梓した。詩的で、まるで鉱石のように冷たく光る文章は、多くの読者を魅了している。
「今は祖母の戦争体験を基にした小説を思い浮かべています。蚊帳の中で子供たちが白い魚になったりしています。いつ完成するか? 私も分かりません(笑)」
「母は明るくて頓珍漢。豆腐を切るとき、誤って自分の手までさいの目に切っても笑っているような人です(笑)」
3歳。「マイケル・ジャクソンに憧れて、ゴミ袋を革ジャンにしていました。マイケルのバックバンドにいたジェニファー、マドンナやシンディ・ローパー、かっこいい女性にも憧れていました」
祖父母、従兄と。「せがんで作ってもらった白雪姫のドレス。嬉しくてどこにでも着ていきました」(右から2番目が本人)
「タイムマシンがあったら恐竜をみたかったのですが、後に福岡伸一さんに『酸素が濃くて皮膚がボロボロになる』と言われ、諦めました(笑)」
名古屋城の前で竹光を持ってポーズ。「『七人の侍』の影響ですね。好きなおやつは『かんぴょう』。趣味がまるで老人のようだと言われました」
「バターたっぷりのスクランブルエッグに醬油とマヨネーズをかけて食べるのが家族で流行り、父も私もぽっちゃりに」
高校2年生の学芸会では沖田総司役を。「映画『御法度』と漫画『風光る』を組み合わせたお芝居。女子高だったのもあって、しょっちゅう男装していました」
大学入学前。「女性らしい服を着るのが嫌で、男っぽい格好ばかりしていました。携帯を持つのもやめていた時期です
2016年に結婚。「ウェディングドレスだけではつまらないと思って、家で父から借りたタキシードを着て撮りました」
「友人の犬山紙子さんがスナックで1日ママをやると聞いて、みんなでコスプレを。裏はちゃんと『と金』なんですよ」
夫でコンテクストデザイナーの渡邉康太郎さんと。「私は安倍晴明で、夫は源博雅。私の趣味に付き合ってもらいました」
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