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飯間浩明 【に】「日本語と文化」を語ってしまってゴメン 日本語探偵

国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていくコラムです

 さる講演会で「日本語と日本文化」という題で話をしました。この題は主催者の希望によるのですが、ちょっとスケールが大きいですね。司馬遼太郎が話すならともかく。でも、せっかくのご依頼なので、文化史的な状況の変化とともに日本語の姿が変わってきた様子を話しました。もっともらしいでしょう。

 短い時間であれもこれも話すわけにはいかないので、なかでも文体の移り変わりに絞って説明しました。

 日本語の文体には、歴史上、大きく分けて5つの姿があった。これが話の骨子です。まことに大ざっぱであり、文体史の専門家には怒られそうですが、分かりやすさを優先したのです。

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