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【ダイジェスト版】鈴木エイト「萩生田政調会長と統一教会の闇 八王子家庭教会と韓鶴子総裁の接点」

◆萩生田氏と旧統一教会とのかかわりとは

 文藝春秋digitalのオンラインイベント「萩生田政調会長と統一教会の闇 八王子家庭教会と韓鶴子総裁の接点」が、2022年8月26日に開催されました。

 旧統一教会と政治のつながりが連日報道されるなか、萩生田光一氏と生稲晃子氏のふたりが「世界平和統一家庭連合・八王子家庭教会」を過去に訪れていたことが報じられました(8月16日、デイリー新潮)。

 岸田文雄内閣にて政調会長に就任した萩生田氏が渦中にいることで世間の注目を集めるこの出来事に対して、統一教会の問題を20年以上にわたって取材している鈴木エイトさんはどのように分析しているのか。萩生田氏の過去の言動や、信教と政治の関係性にも触れながら解説してもらいました。

 鈴木さんは、萩生田氏が旧統一教会系のイベントに来賓として参加している事実や、過去に萩生田氏に直接インタビューした際の発言などを挙げ、今回の報道についての萩生田氏の釈明は「明らかに細かい嘘をついている」「信用性がない」と厳しく追及します。

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 さらに萩生田氏が統一教会との関係をきっぱり切る態度をとれない背景については、「現役の信者が(萩生田氏が)市議会議員の頃から関係があったことを証言するのは、これ以上、政治が教団にマイナスに働くような決定をしたら、より重大な証拠をリークする可能性がある」「萩生田さんの首根っこを教団側が掴んでいるのではないか」と述べました。

 また安倍晋三元首相が射殺される原因となった、ビデオメッセージについても言及。8月12日にソウルで開かれた旧統一教会系団体のカンファレンスで、旧統一教会世界本部長のユンヨンホ氏が安倍元首相への追悼を呼び掛けていました。ですが鈴木さんは「安倍元首相のビデオメッセージを用意するよう指示したのがユンヨンホ氏。安倍元首相が亡くなる原因をつくったことに謝罪どころか一切触れずに話していたことへ非常に違和感を覚えます」と指摘します。「安倍さんを支持している方や近しい人から見たら、ユン・ヨンホ氏の言動は許せるものではないでしょう」とユン・ヨンホ氏の、ひいては旧統一教会系団体の事件への態度につよい批判を投げかけました。

 旧統一教会への解散命令の可能性については、「信教の自由の侵害という側面からメディアが取り上げているのは非常に危険だと感じています。仮に解散命令が出たとしても、それは信教の自由を侵すものではありません。(旧統一教会の問題は)信教の自由の問題ではなく、反社会的団体が起こしてきた社会問題として扱うべきです」と説明。

 8月22日、自民党の茂木幹事長が講演で「社会的に問題が指摘されている団体との関係は一切持たない」と発言しました。宗教団体と政治はいかに付き合うべきかという今後の課題について、鈴木さんは「今後どうするかという話の前に、これまでどうだったのかを検証しなくてはいけない。それを一切行わないまま、今後の話をしようとすることは危険だと思います」と話し、政治と宗教団体との関係性の在り方に警鐘を鳴らしました。

 イベントのフル動画では、ここで触れたトピックについてさらに詳しく深掘りした内容が話されています。旧統一教会系報道の第一人者である鈴木エイトさんによる解説は、現代における宗教と政治の問題を考えるうえで一聴に値します。

 約1時間半の番組は「文藝春秋digital」の会員登録(月額900円)をおこなうことで視聴が可能です。

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