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独占告白120分「夫の逮捕で考えたこと」 三浦瑠麗

「10代の自暴自棄な私を救い出してくれたのが夫でした」/三浦瑠麗(国際政治学者)

 3月13日は、私と夫の清志くんが入籍して20周年にあたる結婚記念日でした。出会ったのはお互いに東大の学生時代のことです。その後、私は国際政治学の論文で博士号を取り、自分のシンクタンクを持ちながら、物書きとしてのキャリアを積んできた。一方の夫は外務省や外資系コンサル、投資会社を経て、現在の会社の代表に就いています。互いに独立したキャリアを歩むなか、いくつもの苦難に見舞われましたが、娘と3人での生活を続けてきました。

 本当に様々なことがありましたが、私自身、まさかこんな形で結婚20年を迎えるとは、思いもしなかった。拘置所にいる夫からは「こんな20周年になっちゃって、ごめんね」と弁護士の先生を介して連絡がありました。

 そう語るのは、国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)だ。

 3月7日に、投資会社「トライベイキャピタル」代表取締役で三浦氏の夫の清志容疑者が、業務上横領の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。2019年にトライベイキャピタル社が代表社員を務める合同会社が、兵庫県福崎町で太陽光発電投資事業を始めるための資金として、東京都内の不動産会社から出資を受けた10億円のうち、4億2000万円を横領したとの疑惑だった。

 三浦氏は「夫を支えながら推移を見守りたい」とコメントを出し、マスコミの取材には一切沈黙を貫いてきた。だが今回、本誌の取材に対し、120分間にわたり自身の心境を明かした。

三浦瑠麗氏 ©文藝春秋

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