![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39946192/rectangle_large_type_2_0a4f05731aa9e2423779ea6ddaf4e4c2.jpg?width=1200)
「多様性を体現しているトップアスリート」大坂なおみからボクらが学ぶこと|澤円
自分の意見をしっかり言える強さと、ユーモアを忘れないチャーミングさ。大坂なおみ選手の「生きざま」は、なぜ多くの人を惹きつけるのか。圓窓代表の澤円さんが、大坂選手の「かっこよさ」の秘密に迫ります。
新型コロナウイルスに関する情報が日々報道される中において、大坂なおみ選手の全米オープン2回目の優勝は、とても嬉しいニュースでした。
スポーツ選手を独自の視点でとらえる「Number Web」でも、大坂選手の優勝が大きく取り上げられていました。〈「あなたが受け取ったメッセージは何ですか?」22歳の女王・大坂なおみは米国でどう評価されているのか〉と題した記事では、「私はアスリートである前に黒人女性です」と語る大坂選手の「社会的課題」への向き合い方と「メッセージ発信」について詳しく書かれています。
ボクにとって大坂選手は本当にかっこいいと思えるスポーツ選手の一人です。
彼女が「大坂なおみ」という日本人の名前を持っていることで、一人の日本国民として嬉しい気持ちになると同時に、「ハイチ人」でもあり「アメリカ人」でもあり「黒人」でもあり「ハーフ」でもあることをごく自然に受け入れている「多様性を体現しているトップアスリート」としても尊敬をしています。
彼女は、多様な「人種的アイデンティティ」を持ちつつ、どれを否定するわけでもなく「大坂なおみ」としての人生を力強く生きているように見えます。
ボクはその生きざまを心からかっこいいと感じています。
ここから先は
940字
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54742002/profile_a2d1bc9047964b0b316ead227fc29140.png?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju
文藝春秋digital
¥900 / 月
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…